小塚 匡文 経済学部 経済学科
教授

Professor Introduction

経済学のロジックから
経済主体たちの動きを考える

研究テーマ:「日本経済の実証分析(統計データを使った検証)」

Q.研究テーマについて教えてください

「日本経済の実証分析(統計データを使った検証)」

概要:研究分野は、日本経済の実証分析(統計データを使った検証)です。特に財政・金融政策(政府や日本銀行が何をしているか)、設備投資行動(企業が事業のために行う機械などを買うときに何を見ているのか)、銀行の貸出行動(世の中の動きに合わせて銀行は何をしているのか)が対象です。

理由:私が高校生のとき、世の中はバブル経済で盛り上がっていました。その後のバブル崩壊後の時期には大学生として過ごし、就職活動に苦労しました。さらに、金融機関が多くつぶれた金融危機のときには、銀行員としてその状況を見ていました。これらの動きを見て、政府、日本銀行、金融機関、民間企業、消費者などの経済主体たちは何をしていたのか、そしてそれらを経済学のロジックに照らし合わせて考えたとき、どのようなことが言えるのか。 このようなことに関心を持ったことから、上記のような研究を進めています。

Q.大学教員としていちばん印象に残っていることはなんですか

卒業生たちが立派に社会人として活躍していることです。卒業するゼミ生たちには「世の中の役に立つ人になってください」とメッセージを送るのですが、その言葉通りに頑張ってくれていることは、やはり嬉しいものです。

Q.学生に望むことはなんですか

生徒・学生の皆さんは、学校に通って勉強しています。しかし勉強をする代わりにその時間に働けば、いくらかの収入が得られます。皆さんは勉強をすることで、収入が得られる機会をあきらめていることになります。そのあきらめた収入のことを、経済学の用語で「機会費用」とよびます。なぜ皆さんは機会費用を払ってまで学校に通って学ぶのか。それは、色々な形で将来の役に立つからです。色々と思うことはあると思いますが、現在、機会費用を払いながら勉強ができることに感謝してください。学んだことすべてが直接役に立つわけではありませんが、学ぶ過程で習得した物事の考え方や苦労して考え抜いた経験は、どこかで活きることでしょう。

Q.学生時代、先生の夢は何でしたか。それはかないましたか

大学生のときは、銀行に就職し、国際部や調査部、あるいは付属シンクタンク(研究所)に勤めて、経済分析の仕事に従事したい、と考えていました。もっとも当時は、このようなキャリアを歩むためには具体的に何が必要か、そもそもこのようなキャリアプランは現実的なのか、ということはあまり考えておらず、何となく思い描いたものにすぎませんでした。大学卒業後は実際に銀行に勤めていたのですが、(案の定)理想と現実のギャップに直面し、結局、銀行を退職して大学院に入学しました。経済学を研究対象とする研究者を目指すことにしたわけです。その後は大学教員となり、現在に至ります。

「夢が叶ったか?」ということについては、当初思い描いたものとは別の形で叶ったことになります。そういう意味では、私は間違いなく果報者です。

About a Professor

座右の銘

君子博学於文、約之以礼、亦可以弗畔矣夫。
(君子は博く文を学び、之を約するに礼を以てすれば、亦以て畔(そむ)かざる可きか。)
「博文約礼」という四字熟語はここから来ています。意味は辞書で調べてみましょう。このような姿勢は大切だと思います。

趣味

旅行が好きで、学生時代は「青春18きっぷ」を使って普通列車でのんびりと旅行していましたが、今では時間がとれないのが実情です。お金をかけずにのんびりと旅行をする、というのは別の意味で贅沢だな、としみじみ思う今日この頃です。

尊敬する人

「機会費用」の存在にもかかわらず、教育の機会を惜しみなく与えてくれた両親です。

最近のマイブーム

過去に出版された小説、特に歴史小説を読んでいます(あるいは読み直しています)。最近では、『炎環』(永井路子 著・初版1964年)を読みました。歴史小説の内容は必ずしも歴史学での定説とは一致しませんが、過去にあった人間の営為を顧みることは重要なことです。どう活かすかは、その人次第ですが・・・。

「最後の晩餐」に食べたいもの

美味しいお酒と、いつも通りの普通の夕食でいいかな、と思います。

大晦日に見る番組

ここ数年は、紅白歌合戦を見ています。中学生の時は、某局の年末時代劇を欠かさず見ていました。

ペットにするならどんな動物?

私は猫派です。