藤原 喜美子 人間社会学部 観光学科
准教授

Professor Introduction

日本の祭りの歴史
『修正会・鬼追い』

研究テーマ:「日本の祭りの歴史『修正会・鬼追い』」

Q.研究テーマについて教えてください

「日本の祭りの歴史『修正会・鬼追い』」

概要:研究テーマは、「日本の祭りの歴史」です。特に正月に寺院で行われる「修正会・鬼追い」という行事に関心を持っています。修正会というのは、新たな年の始まりに、一年間の平安や豊作を祈る行事です。しかも、この時に鬼が松明を持って、地面を力強く踏み鎮めることで、災厄が追いはらえると信じられています。鬼と聞くと、おそろしいイメージを持つかもしれませんが、人々に招かれる鬼もいるのです。なぜ一年の始まりの正月の行事に鬼が必要とされたのか、その意味について兵庫県(播磨地域)を中心に考えています。

理由:この研究テーマは、私が大学生の時に、卒業論文で選んだものです。大学のゼミの恩師は、「一生楽しむことができるテーマを見つけましょう」と私たちにおっしゃいました。私は祭りに興味があったので、子どもの頃から見てきた身近な鬼の行事をテーマに選び、その意味を考えようと決めました。研究テーマは、すぐ足元に眠っていたのです。

Q.大学教員としていちばん印象に残っていることはなんですか

ゼミ(研究演習)は、私にとって「研究の喜びを教わった特別な場所」です。そのため、印象に残っていることは、ゼミの学生との現地見学の思い出です。学生が行きたいと思っていた念願の場所、卒業論文の資料調査など、これまでいろいろな所へ訪れました。

2017年2月末には4年生のゼミで、岐阜県の高山、白川郷、飛騨古川へ行きました。白川郷では積雪の中を歩き、重厚な大型木造建築のある「合掌造りの町並みの歴史」を学びました。高山と飛騨古川では、飛騨の匠が継承してきた「伝統の技の歴史」を学びました。

中でも、飛騨古川まつり会館では、祭屋台の解説を伺い、古川祭の映像を鑑賞し、複雑な糸をひっぱって操る「からくり人形」の体験をし、知恵を働かせる「木組み」の体験も行いました。特にからくり人形と木組みの体験は、学生の真剣な表情と笑顔が絶えず、この資料館だけで2時間近く過ごしたほどです。次はどのような発見があるか、楽しみにしています。

Q.学生に望むことはなんですか

「自分が楽しいと思えるものを探す気持ち」を持っていただきたいです。自ら動くことで、チャンスが訪れることを知っていただきたいです。
「自分が楽しいと思えるものを探す気持ち」を持っていただきたいです。自ら動くことで、チャンスが訪れることを知っていただきたいです。

私が大学で日本史を学ぼうと思った理由は、高校の日本史の先生が熱心で、楽しそうに話をされたからです。それで、日本史を大学で学びたいと思いました。きっかけはこれだけです。

さらに、大学で転機が訪れました。「日本民俗学」に出会えたことです。これは私達の日常生活の歴史を学ぶ学問です。両親や祖父母の話が、論文の資料になることにも驚き、とても身近に感じました。民俗学のゼミにも入ることを決め、そこで見学の楽しさと重要性を教わりました。見学は新たな発見の連続でした。ゼミの恩師は、いつも夢中で目を輝かせて研究の話をしてくださいました。行動していくうちに、民俗学を学びたいという気持ちが芽生えていました。興味は、どこに隠れているか分かりません。「自分の興味」を一緒に探してみませんか。

Q.学生時代、先生の夢は何でしたか。それはかないましたか

私は4年間という大学生活を過ごす中で、夢を持ちました。それは、日本民俗学を学んでみたいという夢です。

大学に入るまでは、将来どのような仕事に就くのか想像もできず、民俗学を学びたいと決めてからも、将来どうなるのかも分かりませんでした。しかし、大学での出会いや学びによって、漠然としていた日本史への興味は、徐々に鮮明になっていきました。

大学の1回生の頃は、見学と言ってもどこが見どころなのか分かりません。それでも、新しい景色がどんどん広がっていくので、見学が好きになりました。何でも練習です。見学の機会を重ねていくうちに、目的地までの交通機関を覚え、見学をしながら不思議に思うことを探すようになりました。実際に歩くと、頭の中に飛び込んでくる発見と喜びがあります。見学は、私の学びの原点です。

今、流通科学大学で、ゼミの学生とともに民俗学の研究を行い、楽しく真剣に見学をする時間を共有できることが夢のようです。

About a Professor

趣味

旅行です。色々な場所へ行き、新たな発見を探すことです。また、現地に行くと、気に入った風景や物の写真を撮ります。

尊敬する人

民俗学を私に教えてくださった大学のゼミの恩師です

ペットにするならどんな動物?

猫です。
母の影響で、子どもの頃から猫という動物を気に入っています。