銅直 優子 人間社会学部 人間社会学科
准教授

Professor Introduction

心理学的健康要因を積極的に
取り入れるための研究

研究テーマ:「健康を維持する要因について」

Q.研究テーマについて教えてください

「健康を維持する要因について」

概要:健康を維持する要因にはさまざまありますが、私の注目している健康維持要因は‘首尾一貫感覚’といいます。この‘首尾一貫感覚’とは、つらい状況の中でも自分にとって意味があると感じたり、大変なことがあっても自分はそれを乗り越えることができると思える心の構えのことです。いわばストレス対処能力です。この心の構え(考え方)をどのように身につけ、このような構えが私たちの生活や健康にどのように影響しているのかを研究しています。

理由:「人はなぜ病気になるのか」という疑問があり、初期は心臓病になりやすい行動パターンや性格特性について研究をしていました。しかし、病気になる要因よりも、健康でいられる要因に着目した方が、私たちが何をすべきかが明確であるため健康でいる近道になると感じたからです。病気になる要因だけに注目すると、その要因を排除するように生活をしていくことになります。例えば「たばこをやめる」よりも「野菜をたくさん食べましょう」と言われた方が、気が楽だし、行動に移しやすいのではないでしょうか。そのようなことから、健康要因を積極的に取り入れる方向につながる研究に興味が移りました。

Q.大学教員としていちばん印象に残っていることはなんですか

学生とのゼミ旅行や学園祭の展示などいろいろありますが、一番印象に残っていることは、卒業論文指導の中で学生と一緒に努力し苦労したことでしょうか。

特に、初めて担当した専門ゼミの卒業論文指導では、私も学生も必死でした。その中でいくつかのエピソードが印象に残っています。研究室で指導をしていて気が付いたら最終電車の時間を過ぎてしまい、学生に自宅まで送ってもらったことや、夜遅く帰宅すると自宅のポストに提出前の卒業論文が入っていたことなどです。彼らの必死な努力を感じました。彼らの何人かは「こんなに勉強したのは初めて」と言いながらすがすがしい表情で卒業していきました。私が大学教員となって初めて送り出した卒業生ということもあって特に印象に残っています。彼らの何人かの結婚式には出席させていただきました。

その後も、ゼミ生には卒業論文指導を厳しくしています。研究室で一緒に苦労しながら作業をする時間の長い学生も多いです。その中で、学生との距離が縮まり、個人的な話ができるような関係が築けると、それはすべて印象に残ることとなっています。「卒論しんどかったけど、大学に来て良かった」、「初め(先生は)怖かったけどこのゼミに入って良かった」などの言葉を聞けるととても嬉しいです。

Q.学生に望むことはなんですか

自分の興味や感覚を大切にして学生生活を送って欲しいと思っています。明確な興味がなくても、ほんの少しでも「これ楽しいな」と感じた部分を大切にして欲しいと思っています。それは遊びでもなんでもいいのです。実は、それが学問と通じていることが多いですし、自己成長のきっかけにもなるからです。

そして、皆さんの興味を学問に結び付けていくことやそれを自己成長のきっかけになるように関わっていくことが私の役名だと思っていますし、そうしたいと思っています。ですので、学生さんには是非授業以外でも教員との関りを積極的に求める姿勢を持っていてもらいたいと思っています。

Q.学生時代、先生の夢は何でしたか。それはかないましたか

「心理カウンセラー」になることでした。「同じような環境にいても健康な人とそうでない人がいるのはなぜだろうか」という疑問が高校生の時からありました。健康でない人を支援する仕事として、心理カウンセラーという仕事があることを知り、心理学を学ぶために大学、大学院に進学しました。その後、臨床心理士の資格を取得しました。本学に赴任するまでは、企業、大学学生相談室、病院などいろいろな場所で心理カウンセラーとして仕事をしてきました。その意味では、私の夢はかないました。今でもカウンセリングの仕事は続けています。しかし、最終的に現職である大学教員をメインの仕事として選択することになりました。その意味では、もともとの夢からは少し違う道を選択したことになります。

大学教員の仕事を選択した理由は、心理学という学問を通じて学生さんの精神的な健康や成長を支援したいと望んだからです。その意味では、私の夢は形を変えてかなったといえます。将来何になりたいかというよりも、どのような活動が自分にとって魅力的であるかという視点で夢を見つめていくと将来の選択肢が広がります。

About a Professor

座右の銘

努力に勝るものはない、苦あれば楽あり

趣味

2013年に在外研究でイギリスに行かせていただきました。それをきっかけに、イギリスで行われている「パークラン」という5Kmレースに参加することが趣味となっています。このパークランは、毎週土曜日の朝に指定された公園に集まり、一斉に走り出すものです。ボランティアの人たちがタイムを計ってくれ、記録もインターネット上で管理してくれます。
あとは、ペットの亀の飼育でしょうか。ちょっと変わった飼育をしています。リクガメではないのですが、私が在宅中は家の中を歩かせています。しかしながら亀は多くの時間を自分用のクッションに登りライトを浴びています。ただ、長年飼うと私の後追いをする時も多く、亀とのコミュニケーションを楽しんでいます。これも趣味の一つです。

大晦日に見る番組

残念ながらみません・・・大体「大掃除」をしています。ただ、大晦日気分を味わいたいので、NHKの紅白を流しています。

ペットにするならどんな動物?

ペットにするなら・・・というよりも、ペットは「亀」です。16年飼っています。グレーマップルという亀で、水の中で生活する種類です。亀を飼う決心をさせてくれたのは、ある社会心理学の先生が書かれた亀の本でした。その先生と亀との生活を社会心理学の視点で書かれている本でした。亀ともコミュニケーションが出来ることを知り、飼うことを決めました。

最近のマイブーム

靴下を編むことです。精神的にとっても疲れてしまうと、一人で時間を過ごしたくなります。そのようなときに何か物を作りたくなる傾向があるのですが、それが現在は毛糸で靴下を編むことです。割と短時間で完成し達成感を味わえることが一つの魅力です。

「最後の晩餐」に食べたいもの

桃でしょうか・・・桃が大好きで、桃の季節には、箱買いして朝晩と食べ続けることがあります。そんなことをしていると、朝歩いているときに自分自身から桃の香りがすることがあり、それがまたたまらなく幸せな気持ちにさせてくれます。