上田 真由美 経済学部 経済情報学科
教授

Professor Introduction

情報社会に立ち向かう

研究テーマ:「情報推薦手法」

Q.研究テーマについて教えてください

「情報推薦手法」

概要:今はインターネット経由でいろいろな情報を手に入れることができます。しかし、手に入る情報が多すぎて、自分にとって重要な情報を手に入れるのが難しくなってきています。そこで、その人の好みや状況によってその人にピッタリの情報をお薦めするための仕組みを考える研究です。料理レシピや化粧品の口コミなど、身近なものを対象とした、推薦手法の研究を行っています。

理由:現在、料理レシピを検索できるサイトが多くあります。しかし、「肉じゃが」と検索をしてみると、1万件近くのレシピが出てきます。その中から、自分が食べたい「肉じゃが」のレシピを見つけるのは大変ではないでしょうか。嫌いなものが入っていないレシピや、冷蔵庫にある食材を多く使うレシピを簡単に見つけることができれば、毎日の食事の準備が楽になります。日々の食事の傾向から、その人の好みや状況を把握し、その人にあう料理レシピを推薦する手法の実現を目指しています。

Q.大学教員としていちばん印象に残っていることはなんですか

流通科学大学にきて自分のゼミを担当するようになって、社会連携活動に積極的に取り組んでいます。企業などから出されたお題に対して、自分たちでアイデアを考え、企業に対して提案を行うのですが、ゼミの時間だけでは時間が足りないこともあり、ゼミの時間以外にも頑張っています。その中で、印象に残っていることを1つに絞るのは難しいのですが、どの学年の学生も、「あと少しでいい感じになりそうなので、もう少し頑張ります!」と言って、納得いくまで頑張っている姿が印象に残っています。

最近は、企業との連携だけでなく、大学のオープンキャンパスの時にPepper(ロボット)を使ったデモも行っています。何をすればオープンキャンパスに来てくれた人たちに役立つか考え、プログラムを作るのですが、オープンキャンパス前日までうまく動かないこともありました。「このあたりでOKにする?」と声をかけても、「もう少し頑張ります!」と無事に完成させている姿を見て大変うれしく思いました。

Q.学生に望むことはなんですか

「まぁ、いいか」と妥協するのではなく、納得がいくまで最後まで頑張ってほしいと思っています。先ほどのPepper君の話もそうですが、途中で妥協すると、いろいろなことで楽な方に行ってしまいます。ゼミの活動だけでなく、普段の授業もそうですし、例えばアルバイトでも同じです。「(本当はもうちょっとできそうだけど)まぁ、いいか」ではなく、頑張る時は頑張って、自分が納得いく形で完成させることが、人間として成長することにつながります。

私もいろいろなことを、調べたり、聞いたりしながら進めています。学生の皆さんにも、自分で調べたり、先生や友達、先輩に聞いたりして、途中で妥協せずに納得のいく形で完了させてもらいたいと思っています。レベル1の状態でいきなりレベル10のことはできないと思いますが、1つずつレベルを上げていくことで、いつの間にかレベル10に到達しているはずです。ゲームでもそうですよね…

Q.学生時代、先生の夢は何でしたか。それはかないましたか

自分が興味のあることをずっと研究したい!と思っていたので、夢はかなったと思います。大学に入学するときに、「他の人とは違うこと」、「新しいこと」がしたいと思い、ちょうど新しくできた情報関係の学部に入学しました。そして、そのまま自分が興味を持ったことを研究し続けているので、夢の実現としては成功しています。

研究テーマでも、私が活動しているデータベース・データ工学のコミュニティでは、料理レシピを対象とした研究は誰もしていないタイミングで、料理レシピの推薦について取り組み始め、その研究の一部で、特許も取得しているので、他の人とは違う、新しいことができたと思っています。

Q.ずっと働き続けたいと考える女性が増えています。働く女子の先輩として、女子学生にメッセージをお送りください。

私は、「男性に負けないように」ではなく、「女性の強みを活かす」ことを考えています。最近は男性でも料理をする人が増えてきていますが、家庭の中で料理をするのは女性が多く感じます。そうすると料理レシピの推薦や、調理を支援する情報システムを考えるのは、女性の方が得意なのではないでしょうか。また、最近は化粧品の口コミ分析の研究も行っているのですが、口コミに書かれている「パンダ目になる」マスカラは良いのか、悪いのか…。男性にはわかりにくいですよね。

パソコンやスマホなどの情報機器は、男性も女性も若い人も年配の人も使っています。そこで使うサービスの開発には、女性ならではの視点、その年代ならではの視点が必要です。「情報」の分野は、日常生活の中で、アンテナを張っておけば、いろいろなアイデアが出てきますし、パソコンがあればどこにいてもできることがたくさんあります。多くの女性に「情報」の分野に興味を持ってもらい、一緒に働けると嬉しく思います。

About a Professor

座右の銘

妥協したら負け

趣味

温泉旅行