2021年度前期授業の実施方法について ~学長メッセージ~
公開日:2021年2月15日
在学生のみなさま
本学に入学を予定されている新入生のみなさま
保護者のみなさま
流通科学大学 学長 藤井啓吾
新型コロナウイルス感染症の感染状況については、依然として予断を許さない状況にありますが、そんな中、本学では来るべき2021年度前期の授業を次のような方針で実施しますのでお知らせいたします。
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本学では「考える学習型」授業を推進してきました。これは、学生と教員との間、あるいは学生相互の、対話を重視した双方向の授業です。オンラインでこのような授業を行うことがまったく不可能というわけではありませんが、やはり対面の授業に優るものはないということは、ここ一年の間に改めて痛感したところです。このようなことから、2021年度前期は、授業科目を次の2つに大別して開講します。
- 対面授業のみ実施する科目
- 対面授業とオンデマンド型のオンライン授業とを並行して実施する科目
これにより、対面授業の受講を希望する学生のみなさんは、原則としてすべての授業を対面で受講することができるようにします。また、新入生のクラスでの授業や、在学生のゼミ、その他の演習科目など、学生相互に、あるいは学生と教員とが、直接対話することを通じて学ぶ科目については、対面で実施することを原則とします。
詳しい実施方法については、今後、履修ガイダンスなどを通じて順次お知らせしていきますので注意してください。
なお、対面授業の実施にあたっては、使用する教室ごとに、十分な感染予防策を講じることが可能な収容定員を定めます。この定員は本来の収容定員の概ね半分以下となりますので、対面授業の受講を希望する学生の数がこれを上回った場合は抽選を行います。また、一部のやむを得ない事情のある科目については、オンデマンド授業のみの開講となることがあります。これらの点については予めご了承ください。
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本学では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえ2020年度後期は、対面授業を再開しました。その結果、授業数では7割近くの授業を対面で実施することができました。しかし、今回の区分でいうと、②に該当する科目 (受講者数の多い科目など) の多くは、オンデマンド型のオンライン授業を行ってきました。
これらの科目についても対面授業を実施してほしいという声が学生のみなさんから寄せられたこともあり、2021年度前期は、これらの科目についても対面授業を再開するものです。とくに、新2年生のみなさん、新入生のみなさんには、できるだけ多くの授業を対面で受講していただけるよう、収容定員の多い教室を配置するよう配慮します。
また、学生のみなさんの中には、ご自身やご家族の状況から、対面授業を受講するために登学することに対して不安を覚える方もおられるかと思います。本学では、そのような学生のみなさんにも十分な学修の機会が確保されるよう、引き続き対応策を講じてまいります。
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幸い、本学では対面授業を通じて新型コロナウイルスの感染が広がったケースは起こっていません。しかし、本学の所在する兵庫県は引き続き緊急事態宣言の対象地域に指定されており、ワクチン接種も始まっていないなど、コロナ禍収束の見通しは依然不透明です。
対面授業を受講する機会をさらに広げるからといって、すべてが元どおりになるわけではないことは言うまでもありません。若い学生のみなさんが、発症することのない間に感染を広げる可能性があるという、このウイルスの厄介な性質は変わっていません。また、若くして感染し、後遺症に悩まされる例も数多く報告されています。
引き続き、教室の中はもちろんのこと、教室の外に出ても、マスクの着用、三密の回避、手洗いの励行といった基本的な感染予防策を忘れないでください。それが、みなさんにとっての大切な人とみなさん自身の命と健康、そして希望に満ちた未来を守ることにつながるのですから。