2021大学院案内
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課題演習は、消費者調査や特定調査など、テーマを決めて行う小グループ研究とクラス討議で成り立っています。流通のフィールドで収集されたデータに基づいて現実の重要な問題を見つめ、そこから流通の進歩に役立つ理論的・実践的研究を行います。課題演習で得た理論的・実践的研究をさらに深化させ、修了時に「課題研究の成果」に集約させます。ゲーミング演習は、現実の市場を模した環境の中で個々に会社を経営し、自社の発展を競うことで経営管理を学ぶグループ演習です。現実の会社経営にも対応できる経営管理の考え方、技量、意志決定過程を体験的に学習。参加者の意思決定の集積により市場環境が変化し、それに対して新たな戦略を講じていく体験により、ダイナミックな知識、感覚、技量の養成を目指します。ゲーム終了後には互いに評価・議論し、経営活動への総合的洞察力を養います。博士後期課程では、流通の研究能力だけでなく高度専門職業人への教育能力を持つ教員、研究者や高度専門業務従事者の養成を行います。教員としての実践教育を支援するため、修士課程の実学系演習科目2科目の「教育補助」(TA制度)を担当していただきます。高度専門職業人育成に必要な流通のフィールドに基づく実学系科目として4科目を配置しています。具体的な課題に対するリサーチや事例演習に基づく討論などを通して、知識の実践的理解を深めます。事業化提案演習では、新規創業企業あるいは企業内企業(社内ベンチャー)において、事業を成功に導くために必要なビジネスプランの作成について学習します。ビジネスプランの6つのフェーズ(①ビジネスイメージの表現、②ビジネスの優位性確立の戦略作り、③目標のロードマップ化、④経営資源展開、⑤数値シミュレーション、⑥判断)を具体的に学習することで、ビジネスプラン作成の方法論を理解し、事業化提案に必要な能力を育成します。事例演習では、実際に企業で発生した事件、その企業の過去・現在の業績、訓練主題、主題の訓練に必要な情報などが盛り込まれたケースを題材として扱います。ケースにある問題を自分で分析・判断し、自己の責任において最終の意思決定を下す試みを反復して訓練することにより、経営者としての識見と実行力を養います。この演習では、問題解決に到達するまでの思考の過程において、現実に即した合理的かつ建設的な思考の獲得を目指します。実学系演習科目の一つである「課題演習」で得た理論的・実践的研究をさらに進化させ、演習の受講による「修士論文」の作成にかわり、「課題研究の成果」として集約させます。修士課程を修了するためには、修士課程に2年以上在学し、30単位以上修得するとともに、この課題研究の成果の審査及び最終試験に合格することが必要です。6経営管理特殊研究 A・B経営管理特殊演習ファイナンス特殊研究 A・Bファイナンス特殊演習特殊研究科目流通・マーケティング特殊研究 A・B演習科目流通・マーケティング特殊演習課題演習ゲーミング演習事例演習(ケースメソッド教育)事業化提案演習課題研究の成果実学系演習科目博士後期課程(3年)

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