2023大学院案内
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 2020年初頭に発生した新型コロナウイルスとの闘いは3年目に突入しています。収束の気配が見えないまま、2022年新学期を迎えることになりました。新型コロナウイルス拡大により人流と物流の分断が加速し、サプライチェーンの混乱を招いてきました。このように激変する環境下で流通の重要性を再認識するようになりました。 さて、本学大学院は、きわめてユニークな大学院です。そのユニークさこそが大学院の最大の真価です。 日本の流通マーケティングを専門に研究する場として、企業の生産活動と人々の消費活動を理論と実学の両面から探求することができます。それを理論的に研究するだけでなく、社会に実りをもたらすことも追い求めています。学生たちはキャンパスとフィールドを行き来しながら、仮説と証拠を育てる作業に日々励んでいます。流通を科学し、実学を重視することはとてもユニークです。 日本の流通を広く深く探求できる環境は大いに整えています。日本型流通の生成・発展の背後の論理を学び、それを学生の母国の発展に役立てるようにカリキュラムを提供しています。また、流通マーケティングに関連する経済・経営・データ分析についての授業科目を大幅に拡充しています。 大学院生の国際的構成も学生が送る研究生活もユニークです。大学院生の多くの学生がアジアの多様な国からの外国人留学生です。学生たちは、遠くに見える明石海峡大橋と美しい田園が周囲に広がるキャンパスで、自然に囲まれて勉強も研究も共にしています。個別ゼミと合同ゼミを通じて互いの国や流通に関する諸問題について研究し合い、世界の課題解決に取り組み、さらに大学院の内なる国際化が生まれます。つまり、研究生活という観点では、学生たちは日本の流通マーケティングを学ぶことで、アジアの流通マーケティングを研究することにもつながり、グローバル人材として輩出していきます。みなさんも、このユニークな大学院の一員となり、グローバルなリーダーになるための研究をしてみませんか。(1988年(昭和63)4月)第一次世界大戦は、石炭と鉄の取り合いで始まり第二次世界大戦は、石油の奪い合いで勃発した。流通が機能し、世界中に食料や資源が行き渡れば、人が殺し合い、物を取り合うことはなくなる。私は、この信念を戦争を知らない世代に伝えるために流通科学大学を創設した。流通科学大学 大学院 流通科学研究科長潘 志仁本学創設者 中 内 㓛2変化する現代社会に対応し新しい価値をもたらすリーダー育成。大学創設の想い

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