教育支援

教育支援

ファカルティ・ディベロップメント(FD)の研究と推進

FD研修会

(計画)2018年度も本学の授業をより良いものにし、学生の満足度を一層高めるために、初年次の教育とその後の教育の接続性や合理的配慮等に加え、本学が推し進めている「考える学習型授業」やアクティブ・ラーニング等、全教職員が研鑽を積むべきテーマを年4回のペースで提供していく。

(実績)2018年度は以下の通り実施し、研鑽を積む機会を提供した。

  • 第1回  6月6日  「学校現場におけるハラスメントの実情とその対策について」
  • 第2回  8月8日  「研究における不正使用、不正行為 防止教育について」
  • 第3回 10月10日  「論理的思考力、創造力、コミュニケーション力を高める授業の進め方」
  • 第4回  1月30日  「発達障害をかかえる学生への支援について」

OCW(全学的一斉授業公開制度)

(計画)2018年度については、一昨年度より担当教員の協力を得て始めた「授業の特徴別一覧表」に「考える学習型授業」の項目を追加し、授業参観を通して考える学習型授業についての理解を深め、考える学習型授業の実践の拡大を図ることを目指す。

(実施)「授業の特徴別一覧表」に「考える学習型授業」の項目を追加することについて検討した結果、従来の項目に「考える学習型授業」を具体的にしたものが含まれている(①双方向型の授業、②学生参画型の授業、③問題(課題)解決型の授業、④グループワークを行わせる授業、⑤プレゼンテーションを行わせる授業、⑥ビデオを活用した授業)との結論に達し、従来の項目を踏襲することとした。その結果、「考える学習型授業」を参観した教職員は、前期OCWでは参観者の42%、後期OCWでは参観者の22%を占めた。なお、審議の過程で「知識定着型授業」と「レスポンを使った授業」という項目を新たに追加した(参観者の割合は「知識定着型授業」では前期15%、後期22%、「レスポンを使った授業」では前期10%、後期2%)。

学生アンケートの実施と分析

学生の意識調査

(計画)教学面を中心として学生の大学生活全般の満足度を入学時、2~4年生、卒業時までトータルに捉えて本学の改善点を見いだすことと、本学の建学の理念や学部ごとのディプロマポリシー、その他学内行事等を周知して充実した学生生活を送るための意識づけを行った結果の確認を行う。また分析結果から中退予防案を含め、学生満足度向上のための情報収集と分析を行う。

(実績)学生の入学時から卒業時まで学生生活全般の満足度をトータルに捉える試みは非常に意義深いものであるが、調査の専門家を招くなどして質問項目の整理・改善作業に取り組んだ一年であった。学生満足度向上のための情報収集は次年度に期したい。

授業環境の改善に関する研究と推進

授業改善アンケート

(計画)授業改革プロジェクトとの連携を一層図り、アンケートの分析をさらに進め、2019年度のカリキュラムより使用する新たな授業改善アンケートの構築を行うとともに、初年次教育専門部会との連携を一層図り、「自己発見とキャリア開発」「教養演習」用の新たなアンケートを構築、実施し、一年次の授業改革にも取り組む。

(実績)「自己発見とキャリア開発」「教養演習」用の新たなアンケートの構築と実施については実現しなかった。それは、おもに前者が週4コマの15週にわたり数多くのプログラムを「考える学習型授業」形式で展開するという特殊性がみられ、後者が初年次後期のクラス単位の授業科目としてクラス担当教員によりさまざまな取り組みが試みられているため、原案づくりに時間を要したためである。初年次教育専門部会との一層の連携を強め、新カリキュラムの始まる次年度には新たなアンケートの構築と実施を期したい。

スチューデントアシスタント(SA)の活用

計画)授業を担当する教員にとっても、授業を受ける学生にとっても快適な授業環境を整えることを目指して、SAを活用している教員と、SAを務める学生を対象にアンケートや聞き取り調査を行い、授業を担当する教員とそのアシスタントという両方の視点から授業環境の一層の整備に役立つ情報を収集し、授業運営の一層の円滑化を図る手立てを立案する。

実績)SAを務めた学生を対象にメールによるアンケート調査を実施し、学生19名から回答を得た(回収率50%)。その結果、授業運営の一層の円滑化を図る手立てとして以下の3点を見いだした。

  1. 授業担当教員との間でSAとして授業環境の一層の整備につながるよう打ち合わせを十分にする必要があること(教材プリントやマークシート、出席カードの配布以外にすることがない、何をどこまですればよいか迷った、途中から入室してくる学生を遅刻扱いにするか否かの判断に迷った、出席カードを友人の分まで要求する学生の対応に困った、パソコンの操作について受講学生から聞かれることがあった、私語の多い学生の取り扱いに困った等々)。
  2. SAといえども遅刻や欠席の可能性があること(1時限目の授業に遅れないようにすること、自ら受講している授業と同様、休むことが許されないこと)。
  3. SA自身が受講している授業が次の時間にある場合があること(SA自身が履修している授業に遅れないように行くことの大変さ)。

また、SAを活用している教員を対象にメールによるアンケート調査を実施し、17名から回答を得た(回収率49%)。SAに対する感謝や称賛の言葉が数多く寄せられた一方で、授業運営の一層の円滑化に役立てるべき情報として、以下の4点を得た。

  1. SAの途中辞退(SAを引き受けた学生が、途中から都合がつかなくなったと来なくなるケースがある)。
  2. SAの欠席(欠席しがちなSAがいるので、よほどの理由がない限り、休まないようにするよう指導する必要がある、欠席や遅刻は大学事務局を通じて可能な限り早めに連絡がほしい、休日の授業日にSAがいないことで不便な思いをした、SAが欠席しても授業運営ができるにしておく必要が教員にある)。
  3. SAのふるまい(SAは受講学生ではないものの授業内容に合わせて動けるよう集中してもらいたいこと、居眠りするSAがいること、)。
  4. SAの資質(あまり熱心でない学生もいるので親切で気が利く学生をお願いしたい)。

以上の7点については、次年度のSA学生やSAを活用する教員と情報共有し、授業環境の一層の整備に役立つようにしたい。

研究成果の公表(研究会等の開催、研究成果物の刊行等)

高等教育推進センター紀要

(計画)年1回のペースで計画し、2017年度は9編の申し込みがあった。2018年度は、10編を目標に引き続き投稿を奨励する。また、2018年度よりPDFによる電子化を前提に募集を行う。

(実績)2018年度(第4号)は6編の申し込みがあり、3月下旬の発行予定で、予定通り準備が進められている。

高等教育推進センター紀要

高等教育に関する調査研究

他大学や外部関連組織との情報共有

(計画)他大学の実践例や研究を学ぶことにより学外におけるファカルティ・ディベロップメントの機会をつくるとともに他大学との情報共有を図ることにより、本学の授業環境の改善に資する機会を積極的に得ていく。

(実績)兵庫大学高等教育研究センター長の有本章教授、関西大学の安藤輝次教授との情報共有の機会を得た。ユニバーサル化という発展段階を迎えた今日における高等教育の使命をあらためて模索し遂行する重要性を語る有本教授の話に本学の「考える学習型授業」の意義を確認することができた。また安藤教授とはFD研修会(10月10日)をきっかけに「考える学習型授業」のさらなる推進に向けた議論を交わす機会を得た。

その他センターの目的を達成するために必要な事業

授業公開デイ

(計画)一層多くの保護者に本学の授業を公開し、参観していただくことにより、保護者への説明責任を果たし、授業の公開性・透明性を確保するとともに、本学の教育への理解を一層深め、「流科大ファン」の拡大を図ることを目指す。

(実績)下表のとおり、2018年度は、申込者数、参加者数、参観後の懇談会参加者数、参観授業科目数のすべてにおいて過去最多の申込を得た。また懇談会での発言や事後のアンケート結果によれば、保護者のほとんどが自ら学生に戻ったかのように授業を受け、貴重な学びを得たと語り、担当教員や学生の様子を参観したことにより本学の取り組みへの理解の深まりもみられ、「流科大ファン」の拡大につながったものと考えられる。

  2015年度 2016年度 2017年度 2018年度
申込者数 14 16 14 38
授業参観者数 11 16 16 37
懇談会参加者数 7 15 5 28
参観授業科目数 5 11 6 15

学生懸賞論文コンテスト

(計画)学生の研究成果の発表機会を設け、その水準の競い合いを奨励し、学業面での大学生活の充実を図ってきたが、2018年度は3年生の応募が少ない現状を打開し、昨年度以上に3年生からの応募を奨励し、3年生の学業面での充実を図る一助となることを目指す。

(実績)2018年度のコンテストでは、次の表の通り、全体として、エントリー数、提出編数ともに増加した。

  2015年度 2016年度 2017年度 2018年度
エントリー編数 42 36 43 49
エントリー人数 77 57 84 81
提出編数 38 35 39 43

2018年度の特徴は3点あり、まず学年別では3年生の応募・入賞ともに前年度を下回ったこと、次に経済学部の学生の応募が前年度に比べ倍増(総合政策学部生を含め8名から16名)したこと、そして商学部の学生の入賞数が3倍増(1編から3編)になったことである。

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