今週の特別講義「プロデュース論」 2018年4月19日

今週の特別講義「プロデュース論」 2018年4月19日

公開日:2018年4月20日

メディアミックスの先駆者 (株)KADOKAWA   玉置 泰紀氏

4月19日(木)の特別講義「プロデュース論」は、(株)KADOKAWA 2021年室 担当部長 エグゼクティブプロデューサーの玉置泰紀氏にご登壇いただきました。

メディアミックスの先駆者 (株)KADOKAWA 玉置 泰紀氏

出版社大手の中では新興だった、(株)KADOKAWAの前身である角川文庫は、TVで映画のCMを放送したり、書籍の販売数を伸ばすために映画を制作する等の、「メディアミックス」戦略の先駆者。

中でも(株)KADOKAWAの代表作である、Walkerシリーズでは、江戸時代の絵師・伊藤若冲を特集した「若冲Walker」や、「太陽の塔Walker」、「シン・ゴジラWalker」を制作するなど、各世代の興味や話題を切り取ったテーマで、数々のヒット作を生み出してきました。

Walkerのヒット作に辿り着くまでに、無数の失敗を経験されており、海外雑誌主流の形式で逆開き、横文字のWalkerを制作した際は、全く売れずに赤字が大きく膨らんだことも。

玉置氏は、「Stay hungry, Stay foolish(飢餓感を持て。バカであれ)」というスティーブ・ジョブズ氏の言葉を引用し、編集者として大切なことは、現状に満足せず、新たなクオリティを生み出していくことであると語りました。
最近の新しい動向として、「メタ観光」という、アニメ中に描かれた実在する建造物や場所をめぐる「聖地めぐり」が各地域で大きな経済効果を生んでいることや、コンピューターゲームを複数のプレーヤーで対戦し、勝ち負けを競う競技である「eスポーツ」の市場が伸びており、日本でも法律の改正により、プロのゲーマーが出現し始めていることから、今後アニメとゲームの市場には未来があるとの見解を示しました。
(株)KADOKAWAは、多くのアニメ作品や人気映画を手掛けていることもあり、クリッカーシステム(レスポン)を利用して、学生からはたくさんの質問が飛び交い、盛り上がりのある講義となりました。

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