常識やぶりのヒット番組!その法則とは?-プロデュース論-
公開日:2019年7月8日
様々なメディアの最先端で活躍するプロフェッショナルから学ぶ特別講義「プロデュース論」。
今回の講師は、大泉洋さんを一躍人気者にした北海道放送の番組「水曜どうでしょう」を生み出した藤村 忠寿氏。「水曜どうでしょう」は、ローカル(地方)テレビ局は全国的なヒット番組などつくれないという業界の常識をやぶり、高視聴率、全国放送、DVD全国発売、イベント開催などを成し遂げた異例のヒット作。
その後も、北海道放送のドラマをNETFLIXで世界に発信したり、YouTuberになったり、業界の常識を次々と超えて活躍中の藤村さん。そのヒットの秘訣に学生たちが迫りました。
学生たちがヒット番組の秘密に迫る!
「プロデュースは、自分から能動的に物事に取り組むこと。それができれば、仕事も勉強も楽しくなってくる。だからこの講義も自分たちでプロデュースして欲しい」と、藤村さん。講義の半分以上を質疑に当て、学生たちは、スマホのアプリを使ったリアルタイムの質問で、ヒットの秘密に迫りました。
Q. 仕事を一緒にしたいと思う人の共通点は何ですか?
「水曜どうでしょう」では、「普通はこうするよね」ということは絶対やりませんでした。一緒に仕事をするなら、常識の枠をはずして、予想外の事をしてくれる人がいいですね。みんなが共感することだけをしていては新しいことは生まれないので。
Q. 仕事を辞めたいと思ったことはありますか?
ありますよ。でも僕の場合「今の職場がイヤなら、変えてやろう」という発想になります。「水曜どうでしょう」でも、これまでの組織や番組づくりの常識を自分で変えて、自分が面白いと思う番組をつくってきから、多くの人にファンになってもらえたのだと思います。
Q.NETFLIXでドラマを配信するのは大変なことはありましたか?
難しいこともありましたが、番組を世界に届けるチャンスで、ローカル局が普通はできないことだからやりました。
よくテレビの仕事は大変ですかと聞かれますが、大変な仕事はやりません。やりたいことは、大変にならない方法を見つけて実現します。
講義終了までに、学生たちから寄せられた質問は約80にも上りました。面白い番組をつくるために組織を変え、働く環境もプロデュースしてきた藤村さんから、楽しみながら枠を超えていくヒントをたくさんいただきました。
特別講義を終えて 学生が感じたこと
- ご自身もYouTuberになってみるなど、テレビ局の人らしくないことをたくさんされているところに、新しいものをつくる秘訣があると感じました。
講師プロフィール
藤村 忠寿 氏
北海道テレビ放送
コンテンツ事業室 兼 編成局 クリエイティブフェロー
チーフディレクターとして初めて担当した「水曜どうでしょう」は、47都道府県全てで放送され、現在も再放送されている。最近では、北海道放送50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」の監督、チャンネル登録21万人の「藤やんうれしーの水曜どうでそうTV」でYouTuberとしても活躍。「チャンネルはそのまま!」は、日本各地でも放送され、NETFLIXで世界に配信中。