ヒットメーカーの、心をゆさぶる講義に感動! –プロデュース論-
公開日:2019年7月17日
様々なメディアの最先端で活躍するプロフェッショナルから学ぶ特別講義「プロデュース論」。
7月11日(木)は、讀賣テレビ放送(株)で「ダウンタウンDX(デラックス)」を始め、数々のヒット番組・企画を手がけてきたプロデューサーの西田 二郎 氏を講師にお迎えしました。
西田さんは、この「プロデュース論」を流科大と共に5年にわたって企画してくださったプロデューサーのお一人。テレビの企画だけでなく、学生たちの育成にもその力を発揮していただいています。
今回は、「ゆさぶり感覚」をキーワードに、ヒット企画を生み出し続ける秘訣から、自分自身の人生を切りひらいていく思考法や行動まで、熱く学生たちの心をゆさぶる講義となりました。
キミはゆさぶっている? それともゆさぶられている?
「ゆさぶり感覚というのは、人の心をゆさぶって動かす」こと。「世の中のすべてのものは、キミたちの心を動かそうと考えられているものばかり」と西田さん。
私たちが、何か欲しい、どこかに行きたい、と行動するのは、広告やSNS、口コミなどで、心がゆさぶられているから。テレビなどのメディアだけでなく、企業活動のほとんどは、世の中の人の心をゆさぶり、それによって経済が動くことで成り立っています。私たちは日々の生活の中で常にゆさぶられているのです。
西田さんは、「何が人をゆさぶるのか、どうすればゆさぶることができるのかを全力で考え続け」、ゆさぶられるだけの受け身ではなく「自分がゆさぶりにいく」ことで、『ダウンタウンDX』などの番組でヒットを連発するプロデューサーという人生を切り拓いてこられました。
「毎日、ゆさぶられるだけで過ごすのと、ゆさぶる感覚は何なのかと、学生時代に突き詰めて考えるかどうかで、未来の仕事に対する関わり方が大きく変わってくる」ことは、西田さんご自身の活躍を見れば明らかです。
「ちょっとの事でも自分がゆさぶられたら、ゆさぶる側のことを考えてみる、これだけでもいいんです。自分が好きなものには、誰でも興味があるはず、世の中のすべてが教材。自分から、ゆさぶりにいくことをあきらめないで欲しい」と、熱い語り口で学生たちのプロデュース魂をゆさぶっていただきました。
テレビを見ない人ほど、テレビ業界に向いている?
「これからテレビに革命が起こる、テレビを見ない人にこそ、新しいテレビをつくる可能性がある」という西田さん。ネット動画に親しんできた学生たちのような若い世代に、みんなをゆさぶる新しいテレビづくりにチャレンジして欲しいそうです。
西田さんも、もともとテレビ業界をめざしていたわけではないとのこと。だから「テレビなんて興味ないと思っている人こそ、テレビに向いている可能性がある」という言葉にも説得力があります。テレビ業界だけでなく「○○業界なんて行きたくないと、言っている人こそ、その職に適しているかもしれない。だから絶対に自分の可能性を見落とさないでほしい」と、学生たちの可能性に大きな期待を込めて語ってくださいました。
好きなこと、興味のあることから、ゆさぶり感覚を磨くのか? これまでまったく興味がなかったところをゆさぶってみるのか? 「ゆさぶり感覚」に気づいた学生たちが、これからどんな風に世の中をゆさぶってくれるのか楽しみです。
特別講義を終えて、学生たちが感じたこと
- 私は、まだやりたいことや向いていることを見つけられていないのですが、その分いろいろな可能性があるとわかったので、焦らずに多くのことにチャレンジしてみようと思います。
- 講義の内容だけでなく、西田先生の声や話し方にも「ゆさぶる」力がありました。ゆさぶるというプロデュースの方法に気づかせてもらったので、実践していきたいです。
講師プロフィール
西田 二郎 氏
讀賣テレビ放送株式会社 編成局 チーフ・プロデューサー
人気お笑い番組を多数演出し、『ダウンタウンDX』の「視聴者は見た!」や「スターの私服」などの企画をヒットさせる。また番組の企画以外でも、新聞のテレビ欄を関西弁にするなど、業界初のアイデアを次々実現して視聴率アップに貢献。現在は、テレビ局の社員でありながら、音楽活動やFMラジオのパーソナリティなど、テレビの枠を超えて幅広く活躍中。近著の、西野亮廣+堀江貴文の『バカとつき合うな』の公式便乗本『バカともつき合って』など、常に世の中をゆさぶり続けている。