島の魅力を「消費」から「創出」へ。第26回「神戸のまちの魅力を考える会」開催

島の魅力を「消費」から「創出」へ。第26回「神戸のまちの魅力を考える会」開催

公開日:2026年10月26日

第26回「神戸のまちの魅力を考える会」の講演会場の様子

本学教員5人が世話人となり、それぞれの専門分野をテーマに勉強会と交流会を企画・運営する「神戸のまちの魅力を考える会」。10月9日(金)に第26回が開催され、29人が参加しました。

今回は、兵庫県姫路市の家島諸島で「島の暮らしを存続させる」ことを目指して活動する「いえしまコンシェルジュ」の中西和也氏を講師に迎え、島の魅力を伝え、島に関わり続ける人を増やすための取り組みについてお話しいただきました。

島の日常を、都会の非日常として伝える

講演では、家島諸島の産業や島民の暮らしを写真とともに紹介。その後、中西氏が家島と出会い、移住を決めた経緯や、「いえしまコンシェルジュ」として活動を始めた背景について語られました。

中西氏が大切にしているのは、島の魅力を観光客に消費してもらうだけでなく、その魅力を伝え、ともにつくっていく人を増やすことです。

観光による一時的な消費だけでは、島の暮らしを持続させることは難しい。島の課題を自分事として捉え、島の内と外をつなぐ仲間を増やすことが、活動の軸になっています。

空き家の再生や「週末島活」で、島との関わりをつくる

具体的な取り組みとして、空き民宿をリノベーションした「男鹿島うみのいえ」や、週末ごとに島に通い新たな楽しみ方をつくる「週末島活」、一棟貸しの宿泊施設「家島ハレテラス」「家島ヨカテラス」「宮ラボ」などを紹介。また、本学の辻本ゼミとの連携についても触れられました。

スクリーンを使って講演する中西和也氏

こうした活動を通じて、島を訪れるだけでなく、島の魅力を伝えたり、新たな価値を生み出したりする人を増やし、島との継続的な関わりをつくっています。

講演では、数値だけでは測れない活動の成果を可視化する「いえしまコンシェルジュ・インパクトレポート 家島白書2025」についても紹介され、希望者に配布されました。

「島の暮らしを存続させる」ための仕組みづくり

最後に、まちづくりを他人事ではなく自分事として捉えることの大切さを語った中西氏。

人を動かそうとするのではなく、自分が実現したいことを伝え、「手伝ってほしい」と呼びかける。家島ならではの魅力を自分なりに解釈し、伝えながら収益につなげる方法のひとつが観光ガイドだった、と振り返りました。

島の魅力を一方的に消費するのではなく、その魅力をともにつくり、伝える人を増やす。

中西氏の実践から、地域の暮らしを未来へつなぐための仕組みづくりについて考える機会となりました。

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