心理コース/社会文化コース
最終更新日:2024年4月17日
公開日:2023年6月14日
心理コース
どうすれば人の気持ちに寄り添うサービスや支援ができるか。
人の心理や行動を科学的に理解し、ビジネスや生活のさまざまな場面で適切に対応できる知識と能力を獲得します。心理学的アプローチで課題解決に取り組み、サービス、行政、福祉など幅広い業界で活躍することができる人材を育成します。
人の心と社会の関わり
他者からどう思われているのか気になるのはなぜ?
皆さんは自分が他の人からどう思われているのか気になったことはないでしょうか?なぜそれが気になるのでしょうか。一つの答えは仲間外れを防ぐためです。社会の中で他者と共に生きることには、困ったときに助けてもらえるなど多くのメリットがあります。ですが、他者から悪い評価が下されると社会から仲間外れにされ、そのメリットを失う可能性が高まります。それを防ぐには他者からの評価を気にかけ、必要なときには評価を回復させることが重要です。こうした理由から、私たちには他者からの評価を気にする心が備わったと考えられています。
3年 羽當 太一さん
尼崎市立尼崎高等学校出身
硬式野球部に所属しており、心理学の観点からパフォーマンスの向上を目指し、このコースを選択しました。実際に「コミュニケーション心理学」などの授業で学び、前向きになり、チームメートの気持ちを考えた声かけが増えました。不思議なことに、相手の気持ちを考えると、自分の気持ちも楽になリます。身体の動きに関する学びも大切ですが、今は体の内側にあって普段は見えない「心」を学ぶことが楽しいです。
ピックアップ授業
カウンセリング
こころの悩みに対する支援法を学ぶ
こころの悩みを抱えている人を支援する理論と方法を学びます。カウンセリングの基礎的な知識を学び、皆さんが日々関わる家族や友人が悩んでいるときに活用できる知識とスキルを学習していただきます。例えば、悩んでいるときの私たちの心の状態はどのようになっているのか、援助的に話を聞くにはどのような方法があるのかなどについて学んでいきます。
社会心理学
社会の中で生きる人の心を理解する
社会心理学は、人の心や行動と、人の集まりである社会との関わりを解き明かそうとする実証的な学問です。授業では主に、社会で起こる出来事や他者について人が判断するときの心の特徴や、他者と関わること・集団となることが人に与える影響について、それを扱った実験とともに紹介します。それらを学び、社会に生きる人の心を理解することを目指します。
社会文化コース
どうすれば人々が幸せになる社会と文化をつくることができるか。
社会や文化の仕組みや働きを理解し、問題を発見し、その解決によって、人や社会の幸せの実現を目指します。日々変化する生活スタイルに応えるサービスやビジネスを創出することができる人材を育成します。
社会の当たり前を疑う大切さ
恋愛がうまくできない自分を責めるのはなぜ?
なぜ恋愛がうまくできない自分を責めてしまうのか。それは自分の幸せの責任が自分にあると、皆さんが社会に思い込まされているからです。以前は家や村のしきたりの中で結婚が決められていました。現在は自分で自由に恋愛相手を選択できる社会です。同時に、これは自力で幸福達成できたかを問い続ける社会の到来でもあります。だから、恋愛がうまくいかないこと、誰かに相手として選ばれないことを自己責任と思い込み、常に不安を抱え続けます。恋愛だけでなく、現代社会は生きること自体がまるで業績稼ぎのように感じられる社会です。社会学はこのような社会の当たり前を見直し、疑問を投げかけていきます。
3年 山端 日和さん
兵庫県立篠山産業高等学校出身
社会に出るにあたって必要な知識が学べると感じ、このコースを選択しました。性自認や差別の歴史、男女における待遇の違い、働き方の違いなどについて教わった「ジェンダー論」。地域における高齢者や障がい者の関わり方について学んだ「コミュニティ論」。さまざまな授業を通して、それまでは知らなかった社会の仕組みや変化を知ることができました。私は昔から学校が大好きだったので、将来は学校や先生を支える事務職員になりたいと考えています。ここで学んだ知識や経験は、きっと事務員として働く上でも役に立つはずです。
ピックアップ授業
生活文化論
「衣食住」の歴史と発展を考察
「着る」「食べる」「暮らす」という私たちの日々の営みは、先人たちが当時の風土や気候などさまざまな環境と対話しながら、工夫を凝らして培ってきたものです。この授業では「衣食住」を中心に日本や海外の生活形成の歴史と文化を学び、これまでの生活文化を継承しつつ、より豊かな現代生活の在り方を考察します。
情報社会論
情報社会の構造やメディアの影響を解明
インターネットやスマートフォンの普及、SNSといったさまざまな情報メディアにおける日常生活での体験を題材に、社会学の視点から情報社会の仕組みを読み解きます。情報メディアが社会にどのような影響をもたらすのか、そして同時に社会が情報メディアをどのように生み出してきたのかについても考えていきます。