エンパシー株式会社 代表取締役 尚 雅南さん
公開日:2024年4月26日
2008年3月卒業 国際語学学院出身
起業
国費外国人留学制度で奨学金を受けた経験から、日本に恩返しすることを決意。
日本企業で働いた後、現在は日本人アーティストを世界に送り出す事業をしています。
2004年
流科大の奨学金+国費の奨学金を受け、日本への恩返しを決意。
来日時は、日本の大学を出て、母国・中国で起業するつもりでした。流科大では勉強に力を入れ、留学生の中で3年連続成績1位に。入学時から中内学園特別奨学金を、3年生からは文部科学省管轄の国費外国人留学制度で、大学院卒業まで多額の支援をしていただきました。そのご厚意に感謝し、日本に恩返しをするため、卒業後は日本で働くことを決意しました。
2010年
代官山蔦屋書店を立ち上げ、社長の通訳へ。濃密な10年間を過ごす。
代官山蔦屋書店立ち上げにまつわる外国人視点でのブランディングのため、当時TSUTAYAを運営していたカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC株式会社)に、初の中国人採用として入社しました。商圏調査をはじめとする現場仕事を5年間経験した後、社長の通訳に抜擢。社長の隣で働くうち、その姿に憧れ、自分も起業したいと考えるようになりました。
2019年
日本のデザイン力を中国企業に売り込む、リノベ・インテリア事業を開始。
代官山蔦屋書店の建設時、多くのデザイン会社とやりとりをする中で、日本のデザイン力の素晴らしさを知りました。一方、中国は高度成長期による建設ラッシュにもかかわらず、デザインの視点が抜けていることにも気づきます。「これはビジネスチャンスだ!」と日本のデザイナーさんと組み、中国での大規模プロジェクトを次々と成功させていきました。
2023年
コロナ禍に出会ったアートの世界に魅了され、画廊をオープン。
コロナ禍による渡航制限で行き詰まっていたところ、中国のお客さまから頼まれたのがアートの買い付け。観て回るうちに「日本のアートを世界に広めるビジネスがしたい!それが恩返しにもなるはず!」と考えるようになり、その拠点として画廊をオープンしました。一人でも多くの日本人アーティストが世界に知られるよう、サポートしていきたいです。
次世代の日本人アーティストの作品を集めたグループ展などを開催。国内外のアートファンが訪れる。
2023年9月にオープンした原宿のギャラリー。
高校生へのメッセージ
失敗を恐れずとにかくやってみよう
今はたくさん勉強をして、思いついたことがあれば失敗を恐れず前へ、前へ。事前にリサーチして課題を意識し、勝負できるところを探すのも大切です。