実家のイチゴのブランド化を目指し、会社設立!

実家のイチゴのブランド化を目指し、会社設立!

公開日:2019年4月27日

起業・ベンチャー型事業承継者育成プログラム

白木さんがブランディングする苺「iCHi-HiME」

学生ベンチャーとして、2019年6月に販売会社『月苺(つきいち)』を設立した白木雛世さん(商学部マーケティング学科3年)。

起業のきっかけは、【起業・ベンチャー型事業承継者育成プログラム】を受講し、そのなかで『流科大版 マネーの虎』を知ったこと。自分がやりたいことを考え、たどりついたのが「実家(愛媛県)のイチゴをブランド化したい!」という想い、でした。

起業・ベンチャー型事業承継者育成プログラム

「日本一おいしい」と思っているイチゴを広めたい!

愛媛県北部にある西条市で育った白木さんの実家は、イチゴ農家。地元の方々からは「こんなにおいしいイチゴはない」と言われていたそう。収穫したイチゴの出荷先は、農業協同組合のほかは地元の洋菓子店など、ほぼ四国圏内での流通に留まっている状態でした。そのうえ、高齢化などにより農家数も減少。いつしか、白木さんのなかにある強い想いが芽生えはじめました。

「私が日本一おいしいと思っているイチゴを、県外の人にも食べてもらいたい。愛媛県産のイチゴをブランド化して、地元を盛り上げたい!」

起業・ベンチャー型事業承継者育成プログラム

より多くの人にイチゴを届けるためには・・

大好きなイチゴだからこそ、できるだけたくさんの人に食べてもらいたい。白木さんは、そのための方法を考えると、早速行動を開始!
「イチゴを加工することで、より鮮度を保ったまま、より多くのお客さまに届けることができると思いました。そこで、京都銘菓の【おたべ】や【京ばあむ】を筆頭に数々のお菓子を手掛ける老舗メーカー・株式会社美十にスイーツへの使用を交渉しました」

その後、株式会社美十の酒井社長を地元に招待し、実際にイチゴを試食してもらいました。すると、社長は自社のパティシエにイチゴを紹介。「ぜひ使いたい」との返事をもらい、美十の洋菓子ブランド『ぎをんさかい』とのコラボが決定しました。
「他のイチゴは運送中に傷んでしまうこともあるけど、私のイチゴは直接受け渡しができるので傷みがなく、味も実もしっかりしていて使いやすいと言っていただけました。味や見た目はもちろん大事。でも、運送方法など別の視点からでもブランドをアピールすることはできるんだ、と気づきました」

起業・ベンチャー型事業承継者育成プログラム

現役経営者のスピードを体感!

コラボは決定したものの、白木さんのなかでは「商品化は来年になる」と思っていたそう。ところが、酒井社長の一言に事態は一気に加速します。
「酒井社長の『やってみないとわからない』との言葉に、試作品の製作を開始。2月の視察から、わずか2カ月で商品化が実現し、4月からは店頭に並ぶことに! 商品化が決まった、と聞いたときはただただビックリしました」

当初は、翌年の実現を想定していただけに、あまりに早い展開に驚きが隠せなかった白木さん。しかし、それ以上に驚かされたことがありました。
「経営者の決断力とはこういうものなのか、と。圧倒されました。普通に大学生活を送っていたら、こんなに間近で経営者のスピード感を感じられることはなかったと思います。本当に貴重な体験をさせていただきました」

現役の経営者の凄さを体感しながら商品化した『苺のフレジェ』(税込572円)は、春季限定ケーキとして『ぎをんさかい』の花見小路店・京都伊勢丹店で販売されました。「季節のケーキのなかで一番売れた」というほど評判も上々。その反響に手ごたえを感じ、2019年6月、会社設立に至りました。

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地元・愛媛を『iCHi-HiME』で活性化したい

現在は新たなステップとして、実家で生産するイチゴを『iCHi-HiME(いちひめ)』と名付け、関西圏への流通を増やしていくためにブランディングを進めている白木さん。その先に見ているのは『地域創生』だと言います。

「『iCHi-HiME』の知名度向上を通して、愛媛県の良さを広く知らせていきたいと思います。より多くの人が愛媛県に遊びにくるきっかけ作りとして、今後はイベントの企画などにも挑戦してみたい。しまなみ海道をめぐるツアーに『イチゴ狩り』も入れられたらきっと楽しい! さまざまな視点から愛媛県の魅力を発信していきたいです!!」

苺のブランド化に向けた白木さんの取り組み

STEP 1 『流科大版 マネーの虎』でプレゼンテーション①(2018.11)

  • 苺の品種や生産量などを研究、企画内容を決定
  • 中内学長からの指導やマーケティングの知識を活かしながら企画書作成
  • スライド作成、話し方の練習など万全の準備をして1回目のプレゼンテーション

STEP 2 プレゼンテーション②

  • 1回目で指摘されたことを踏まえ、ブランディングを強化
  • ブランド名とロゴマークについてアンケートを取る
  • 消費者の好みを調査して挑んだ結果、出資を獲得!

STEP 3 ブランド化への取り組み

起業・ベンチャー型事業承継者育成プログラム

起業・事業継承を志す学生に向けたプログラム
中内潤理事長兼学長より起業家精神とノウハウを学ぶことができます。

『流科大版 マネーの虎』とは?

りゅうか版 マネーの虎

起業・ベンチャー型事業継承者育成プログラムの一環として毎年2回(5月・10月)に、流科大キャンパス内で開催されている『Startup Judgement』

起業や事業継承を目標とする学生が審査員である現役経営者に事業アイデアをプレゼンテーションし直接、評価・アドバイスを受けながら将来の起業・事業化に向けて必要なノウハウ・考え方を蓄積することを目指します

事業化が有望な企画・アイデアは審査員である経営者から出資・投資を受けることもできます。審査結果を受け、『創志塾スタートアップ・ファンド』(理事4名・監事1名)の理事会で投資判断

現在(2019年9月時点)までに 審査を行った15案件のうち2案件の投資を決定
→ 【cup of talk coffee】・【販売会社『月苺』】

【審査員】
現役経営者(食品系・IT系・広告系・建築不動産系・印刷系など)と税理士・銀行員

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