卒業生から留学生へ贈る激励メッセージ
-台湾で活躍する先輩2人が、自身の体験を通じて語る“大学生活の価値”-
公開日:2025年6月2日
流通科学大学には現在、20か国から約1150名の留学生が在籍しています。
本学では、世界で活躍する卒業生と現役留学生をつなぐ交流企画として「激励メッセージ」をスタートしました。今回は台湾出身の卒業生2名が、後輩たちに向けて熱いメッセージを届けてくれました。
自分を鍛える4年間を――陳玉燕さんのメッセージ
最初に登場したのは、陳玉燕さん。
「留学生活の羅針盤 ― 多文化を武器に自分を鍛える方法 ―」というテーマで、日本語力の鍛え方や在学中の交流活動、そして卒業後のキャリア形成についてお話しいただきました。
特に印象的だったのは、「なぜ大学に進学するのかを常に問い続けることが大切」というメッセージ。
「4年間で何を成し遂げたいか。毎年『この1年で何をしたいか』を自分に問いかけ、目標を明確にしてほしい」と語る姿は、真剣に将来を考える留学生たちに強く響いたようです。
学びを“武器”に変える――陳彦君さんのメッセージ
続いて登場したのは陳彦君さん。
「流通科学大学での学びが、キャリアの舞台に変わるまで」と題し、本学で身につけた<専門知識><問題解決力><異文化理解力>という3つの力をどのように活かしてきたかを語ってくれました。
特に、日本の大手企業への就職活動において、大学で学んだマーケティング思考をもとに「企業が求める人材像」と「自分の強み」を結びつけ、見事内定を勝ち取ったエピソードは、説得力にあふれていました。
留学生たちからの質問にも真摯に回答
真剣な表情で話を聞き、熱心にメモを取る留学生たち。
質問タイムでは、「進学か就職かで悩んでいる」という声に対し、陳玉燕さんは「どちらかを選ぶ必要はない。努力すればすべてが将来につながる」と語り、「自分がワクワクする方向に挑戦してほしい」とエールを送りました。
また、陳彦君さんは「勉強も遊びも、すべてが経験になる。日々を大切に過ごすことが、結果としてキャリアにつながる」とアドバイス。先輩としての温かく現実的な視点が、参加者の心に深く届いた様子でした。
未来を描くためのヒントに
今回の交流を通じて、多くの留学生が自身のキャリアをより具体的にイメージするきっかけを得たようです。
先輩たちのリアルな言葉と体験談が、彼らにとって“未来を描く羅針盤”となることを願っています。