全教員対象の『FD研修会』で考える。変化の激しい社会に対応できる人材の育て方
公開日:2025年6月19日
6月4日(水)、2025年度『第2回FD研修会』を実施。98名の教員が参加しました。
“学びの質”改革に挑む。全教員対象の研修を実施
本学では、時代と社会のニーズに即した質の高い大学教育実現の一環として、FD活動(授業をより良くするための大学の組織的な取り組み。Faculty Developmentの略)に取り組んでいます。
全教員が研鑽を積むべきテーマの研修を、高等教育推進センターが企画・実施。
今年度も“グループワーク”を活発に展開して、全4回に渡って行う予定です。
目的・方法・評価の最適解を探る
『出口(DP)を意識したカリキュラム・マネジメント』について考えた第1回。
目的・方法・評価を三位一体と捉え、
- 4年進級時に学生が身につけておくべき具体的な能力は何か
- その能力をどのような方法で育成するのか
- その能力の育成、能力の熟達をどのように評価するか
の3つのテーマについて、『ラウンド・ロビン(※1)』と呼ばれるブレインストーミング技法を用いて、個人ワークとグループワークを実施しました。
(※1) 簡易的なブレインストーミング技法。考えやアイデアを量的にアウトプットする(生み出す)ことを目的とするため、グループ全員に発言の機会が与えられる
「(教員が)何を教えたか」から「(学生が)何を学び、身につけたか」へ
そして、この日の第2回では『教育(学び)の質保証に向けた授業方法の再検討』をテーマに、具体的な“方法論”について議論を行うことに。
高等教育では、教育の質保証を実現するために「(教員が)何を教えたか」から「(学生が)何を学び、何を身につけたか」への転換が求められています。
また、変化の激しい社会を生き抜き、答えのない問題に対応できる力の育成が社会全体で求められている今、『知識を知恵に転換することができる論理的思考力を持った人材』(本学DPのひとつ)を、どのような授業方法・教育方法によって育成するのか?
『知識構成型ジグソー法(※2) 』を用いて考えました。
(※2) 協調学習の手法のひとつ。ある問いに対し、複数の視点から書かれた資料をグループに分かれて読み、その後、他グループの人と共有し合うプロセスを経て、理解を深めるもの
知識を知恵に。論理的思考力を持った人材の育成へ
まず、個人ワークとして、思いつく限りの授業および教育方法を列挙。
その後、グループワーク、他グループとの情報交換・共有・統合を経て、『問いに対する答えと理由』を発表。
それを踏まえ、改めて教員一人ひとりが“問い”に対する答えと向き合いました。
また、グループワークの時間には、『学習におけるAIの活用』も話題に。
教員間でさまざまな意見が交わされるなど、活発な議論が繰り広げられていました。
第3回のFD研修会は、8月6日(水)に開催予定です。