挑戦者数、過去最多へ!『2025年度日本語プレゼンテーションコンテスト』開催

挑戦者数、過去最多へ!『2025年度日本語プレゼンテーションコンテスト』開催

公開日:2025年8月7日

留学生にさらなる活躍の場を

流通科学大学では、日本語の習得に加えて、授業やアルバイト、日本での暮らしのなかでひたむきに学ぶ留学生たちに「さらに活躍できる舞台を提供したい」という思いから、2022年度より『日本語プレゼンテーションコンテスト』を開催。
本コンテストは、日本語の表現力を磨くだけでなく、日本や自国への理解を深め、異文化コミュニケーション能力を育むことを目的としています。

7月12日(土) 日本語プレゼンテーションコンテスト開催

日本語プレゼンテーションコンテスト

4回目となった今年度も、中国・ベトナム・インドネシア・ミャンマー・バングラデシュなど、多様な国籍の留学生たちが参加。昨年度に続き、『トライアル部門』『リサーチ部門』の2部門で実施しました。
中間審査を経て、『トライアル部門』に27名、『リサーチ部門』に19チーム・52名がエントリー。日本語教育に携わる教員・講師全8名が審査を担当しました。

多彩な視点からのプレゼンテーション

『トライアル部門』は、「日本での体験を通して発見したこと」をテーマに、自身の経験から得た気づきや驚きを発表する “自己紹介型” のプレゼンテーションです。
大学生活での成長、社会との関わり、日本人や文化にふれて生じた驚きや葛藤などを、それぞれが等身大の言葉で表現しました。

トライアル部門

一方、『リサーチ部門』は、それぞれの興味をテーマに設定し、調査・分析を行い、考察や提言をまとめる“成果発表型”のプレゼンテーションです。
文化、教育、社会問題、災害など、発表テーマは多岐にわたり、日本と自国の違いに加えて、自国の背景や特徴をより深く掘り下げているものもありました。

発表スタイルもさまざま

発表スタイル

身振り手振りを交えながら情熱的に発表する留学生もいれば、テンポよく掛け合いながら進行するチームも。それぞれ工夫を凝らしたスタイルでプレゼンテーションに臨んでいました。緊張のあまり言葉に詰まってしまう場面などもありましたが、日本語で自分の思いや考えを伝えようとする強い気持ちが伝わってくる発表ばかりでした。

それぞれの発表後の質疑応答では、審査員が内容に関する質問を投げかけるだけでなく、発表方法・調査方法・スライド資料の見せ方の改善点、今後の研究につながる提言など、多角的にフィードバック。

留学生たちはそのコメントに真剣に耳を傾け、指摘を前向きに受け止めていました。審査員とのやりとりを通じて、今後の学びに活かせるような気づきやヒントを得ることができたようです。

7月22日(火) 表彰式

表彰式

審査員による審査を経て、各部門とも最優秀賞・優秀賞・特別賞・奨励賞に加え、今年は新たに審査員賞、good performance賞(『トライアル部門』のみ)が設けられ、各賞が決定。受賞者(チーム)には、日本語教育分科会長・辻周吾准教授より表彰状と副賞が授与されました。

審査

式の冒頭では、審査員長を務めた商学部マーケティング学科・佐古恵里香特任講師が、集まった留学生たちに向けて、素晴らしい発表への感謝の言葉を贈りました。
また、締めくくりには、辻准教授が登壇。「過去最高の応募者のなかから受賞したことは、ひとつの自信になると思う。皆さんの準備・努力をそのまま反映したような結果となった」と振り返り、「来年もぜひ参加してほしい」と話しました。

日本語で“伝える力”を伸ばすチャンス

本コンテストは、普段の会話とは異なる日本語の表現を使う練習を通じて、相手に“伝える力”を磨く絶好のチャンス。この力は、将来の就職活動や社会人としてのキャリアにも大きな強みとなるものです。
さらに、日本や自国の文化について理解を深めながら、その共通点・違いに気づくことでより広い視野が養われ、コミュニケーション能力も身につきます。
加えて、このコンテストは、「アジアビジネス人材育成プログラム」を履修している留学生にとって、『日本語力向上プログラム』の一環でもあります。

本学には、留学生の可能性を広げる学びを丁寧にサポートする環境が整っています。

各部門受賞内容

トライアル部門

受賞 発表テーマ 代表者名
最優秀賞 誰のための街なのか ダン ゴック フォン タオ (2年生)
優秀賞 「裸でわかる日本文化」 チャン コック フィ (3年生)
特別賞 もちマイ チャン ティミー ハイン (1年生)
奨励賞 道がなければ、自分で道を作ればいい ソウ コク エ (2年生)
奨励賞 日本の教育と比較して見えるミャンマーの教育への希望 チョー ジン ハン (2年生)
奨励賞 思いやりの心 チャン ティ フォン ジャン (1年生)
奨励賞 ボランティア活動 馬 天暁 (3年生)
審査員賞 ベトナムと違う、日本の自転車文化 ジェップ ティ ホン ゴック (3年生)
審査員賞 たかがビール、されど文化 チャン ヴィン チュオン (2年生)
審査員賞 潜在価値の星空 白 豆霞 (3年生)
審査員賞 日本人のおもいやり ミン ミン アウン (2年生)

リサーチ部門

受賞 発表テーマ 代表者名
最優秀賞 災害時、留学生は大丈夫か? グエン ティ フォン タオ (2年生)
優秀賞 ベトナムで広がるTikTokライブショッピング ダン ゴック フォン タオ (2年生)
特別賞 良い面も課題も、外国人から見た日本のこども教育。 ヴァリック モリ エロ (2年生)
奨励賞 「地震を”飲みやすい料理”にしよう」! フィン ティ カイン ルイ (4年生)
奨励賞 日本におけるスタンレーのマーケティングについて レ ホタ オ ヴィ (3年生)
奨励賞 なぜ日本では現金主義が根強く残っているのか? ルオン ティ フォン バック (3年生)
奨励賞 今どきの若者が考えていること ジェイソン クリスト フェン (2年生)
審査員賞 発音 チャン コック フィ (3年生)

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