防災意識の向上と災害時の共助を促進。留学生14名が神戸市の『多文化防災リーダー』に
公開日:2026年2月18日

このたび、本学に在籍する留学生14名が神戸市の『多文化防災リーダー』として活動することになりました。
災害発生時に地域の共助を促進する人材へ
『多文化防災リーダー』とは、災害発生時に日本人と外国人をつないで、お互いが助け合えるように行動することで地域の共助を促進する人材のこと。
災害に備える大切さを地域住民に伝える活動や地域との交流等を行います。
神戸市が『多文化防災リーダー育成プログラム』をスタート
神戸市では今年から、多文化防災リーダーを育成する『多文化防災リーダー育成プログラム』をスタート。プログラム運営の委託を受けたKICC(神戸国際コミュニティセンター)からの依頼により、本学で防災に興味のある留学生を募集したところ、今回のアメリカ・インドネシア・ベトナム・ミャンマー出身の14名が集まりました。
今年大きな地震に見舞われたミャンマーからの留学生・スー ヤダナー キョウさん(人間社会学部観光学科2年)は、リーダーとして参加。「自分の国で災害が起こり、その怖さを実感しました。活動を通して学んだ防災の知識を、自分だけでなく周りの人や母国の家族にも伝えていきたいと思います」と話してくれました。
“防災”の大切さを、神戸市在住外国人に周知
今後、14名は育成プログラムを受講。
プログラムを経て、『多文化防災リーダー』と認められると、神戸市に住む在日外国人に向け、防災に関する広報活動やイベントを継続的に行っていくことになります。
神戸市のプレスリリース
2月15日(土) 「多文化防災フェスタ」で成果報告

昨年9月より「多文化防災リーダー育成プログラム」を受講し、神戸市から正式に“多文化防災リーダー”として認められた本学の留学生14名。これまで、災害から命を守るために必要な知識や実践力を段階的に身につけ、地域での防災啓発にも携わってきました。
本プログラムでは、災害を知る(日本の災害特性を学ぶ)、災害に備える(自助の大切さと個人でできる備え)、災害が起きたら(避難所体験・炊き出し体験を通して共助を理解する)というステップで学習を実施。防災イベントでは、ポリ袋調理を多文化メニューとして提供し、多くの来場者に試食してもらいました。さらに、神戸市西区・東灘区・中央区での防災訓練や、子ども向け防災ワークショップにも参加し、さまざまな現場で“防災を伝える力”を実践的に磨いてきました。
こうした学びと実践の成果を市民に発信する場として、2月15日の「多文化防災フェスタ」に本学から2チームが登壇しました。
体験を基にした防災の学びを共有-RYUKA留学生クラブ
「RYUKA留学生クラブ」は、日本での地震体験や避難に関する学びをもとに、“知識を知るだけでなく行動できることが重要” であると来場者に伝えました。
学生たちは、「母国との防災環境の違い」「日本に住む外国人が直面する情報の壁」「災害時に最低限必要な持ち物チェックリスト」「日常の備蓄を続けるローリングストック法」などをわかりやすく紹介。防災クイズでは、来場者自身が“何を守るべきか”を考える時間となりました。

ベトナムの“チャオ”を紹介-KAIZENチーム
「KAIZENチーム」は、災害時の食の課題に着目し、ベトナムのおかゆ“チャオ”を災害食として提案。耐熱ポリ袋を使った調理方法、注意点、温かい食事が心身を支える重要性を動画とともに解説しました。
代表者1名で臨んだ発表では、来場者へ直接質問を投げかけるなど、双方向のコミュニケーションを取りながら進行。最後に“チャオ”のレシピを配布し、「家庭でも作れる実践的な防災の工夫」として来場者に紹介しました。
防災を“自らの役割”として捉える視点
フェスタの締めくくりでは、本学の留学生が代表あいさつを務めました。「大切な人を守りたい」「母国の家族にも安心してほしい」そして、「これからも私たちの力を合わせて頑張っていきましょう」。半年間、防災を学び、地域で実践してきた経験が、この言葉に凝縮されていました。
活動を振り返った学生からは、「仲間に支えられながら発表できた」「さまざまな人と交流でき、新しい気づきが得られた」「外国人だからこそ伝えられる防災があると感じた」といった声が聞かれ、学びが自信へとつながっている様子がうかがえました。
次のステップへ
多文化防災リーダーとしての活動は4月以降も継続します。3月15日には振り返りの会が開催され、次年度に向けた新たな防災啓発のアイデアづくりが始まります。
災害時に外国人が取り残されない社会をつくるために。
留学生たちは、地域とともに防災を伝える存在として、これからも学びを深めていきます。









