この時期恒例の『留学生就職ガイダンス』がスタート!

この時期恒例の『留学生就職ガイダンス』がスタート!

公開日:2025年11月17日

留学生就職ガイダンス

20の国と地域から1000名を超える留学生が在籍している本学。留学生支援部では、日本での就職を希望する学生に向けて、年間を通じてさまざまな支援プログラムやイベントを行っています。

そのひとつに、3年次の10月頃から始まる『留学生就職ガイダンス』があります。就職活動のスケジュールやビジネスマナー、日本の企業文化理解に加え、自己PRやエントリーシートの書き方、面接対策など、実践的なテーマを網羅。全8回にわたって、日本の就職活動に必要な知識やスキルを体系的に学ぶことができるプログラムです。

毎年多くの留学生が参加しており、早期からの準備を通じて、自信を持って就職活動に臨んでいます。

第1回:日本の就職活動を知る

今年度初回は「日本の就職活動について」。留学生支援部の職員が、外国人留学生の日本での就職状況や就職活動の流れを説明しました。

また、在留資格に関する基本情報や、今から取り組むべきこと、今後やるべきことについても具体的にアドバイス。

参加した留学生たちは、日本での就職に向けて、早期に行動を起こし、準備することの重要性を認識し、今後の就職活動に向けて意識を高めることができました。

第2回:留学生採用業界・企業研究

留学生採用業界・企業研究

続く第2回では『留学生採用業界・企業研究』をテーマに、外国人留学生の採用が進む背景や、留学生を積極的に受け入れている業界・企業、その調べ方について学びました。

講師を務めたのは、ユニ・ダイバース合同会社代表の香川愁吾氏 。

香川氏はまず、外国人材のニーズが高まっている社会的背景をわかりやすく解説。続いて、留学生が多く就職している業界や職種を挙げ、自分に合った業界・職種を見つけるための視点を提示しました。なかには、本学の卒業生が就職した企業も紹介され、参加者にとって、身近な例として参考になったようです。

説明を聞く留学生たち

また、情報収集の方法や企業研究の進め方についても具体的な説明があり、留学生たちは、熱心に耳を傾けていました。

香川氏は「早めに行動を起こし、しっかりと準備すること」を日本での就職活動を成功させるカギとして、講義を締めくくりました。

今後も、ビジネスマナーや履歴書・エントリーシートの書き方など、実践的なプログラムが続きます。

留学生たちはこのガイダンスを通じて、日本での就職に向けた準備を着実に進めていきます。

第3回:ビジネスマナー

ビジネスマナー1

この日は、細見陽子氏を講師に迎え、時間管理や身だしなみ、言葉遣い、メールの書き方など、日本における就職活動で知っておきたい基本のマナーを学びました。

「なぜマナーが大切なのか」という問いから講義はスタート。相手に良い印象を与える表情や姿勢・態度を学んだ留学生たちは、早速口角を上げる練習に取り組みました。
続いては、時間管理について。「5分前行動」「書類は前日までに提出」「メール返信は24時間以内」など、日本特有の時間感覚を理解しました。

ビジネスマナー2

また、企業訪問時の振る舞いや、挨拶・お辞儀の動作についても説明があり、全体・ペアでの練習を通じて、自然な所作を身につけていきました。
服装や身だしなみに関しては、写真を交えて具体例を確認。革靴に今のうちから慣れておくことなど、日常のなかでできる準備についてもアドバイスがありました。

そして、日本独特の文化である「謙遜」や「クッション言葉」と、その重要性について触れた細見氏。留学生たちは、お願い・断り・質問などの場面で、柔らかく伝える言葉遣いの例を学びました。
最後に、ビジネスメールの構成や書き方についても例文とともに整理。大事なポイントを押さえました。

就職活動に限らず、社会人として身につけておきたい内容が盛り込まれた今回の講義。留学生たちは学んだことを即実践しながら、積極的に臨んでいました。

第4回:履歴書・ES作成

履歴書・ES作成1

今回は、経済学部経済情報学科・後藤奈々子講師より、就職活動で避けて通ることのできない『履歴書・エントリーシートの書き方』や『自己分析・自己PRの作り方』の基本を学びました。

最初に取り上げられたのは履歴書。アルバイト用と就職活動用では目的や記載内容が異なることを確認し、記入時のルールや注意点、押さえるべきポイントなどについて説明がありました。そのなかで、流通科学大学オリジナルの留学生専用履歴書も紹介。留学生たちは、手に取って目を通していました。

そして、エントリーシートに関する基本として、種類や入手方法、提出形式などについても、具体的に把握しました。

履歴書・ES作成2

後半は、自己分析・自己PR・ガクチカ・にフォーカス。自己分析の方法に加え、ガクチカと自己PRの違いや書き分け方についても理解を深めました。

今回は、ガクチカや自己PR作成に向けた“導入編”。今後2回にわたって『自己分析完了シート』を活用しながら自己分析を進め、実際に、ガクチカや自己PRの作成に取り組み、完成を目指します。

第5回:ガクチカ・自己PR講座Ⅰ

ガクチカ・自己PR講座1

この日の講師は、前回に引き続き、経済学部経済情報学科・後藤奈々子講師。今回のテーマは『今までの活動内容の整理』と『自身がPRしたいポイント発見』。留学生たちは、これまでの大学生活を振り返りながら、自己分析に取り組みました。

まず、前回の内容を簡単に復習した後、ガクチカ・自己PR作成の進め方について解説。日本企業が重視するポイントや、留学生ならではの視点・経験を生かしたエピソードの例、書き方の注意点などが紹介されました。

そして、学生たちは、学業・サークル・アルバイトなど、学生生活で力を入れたことを『自己分析完了シート』に書き出す作業を行いました。

ガクチカ・自己PR講座2

「なぜその活動を選んだのか」「どのような苦労・困難があったか」「どのような工夫や努力をしたか」「何を学び、どう成長したか」など、項目ごとに振り返る留学生たちに向けて、具体的に書くこと、箇条書きでも構わないので、書き出すことが大切と後藤講師。

作業中は、講師や留学生支援部の職員が学生の様子を見て回り、個別に声をかけながらサポート。留学生たちは頭を悩ませながらも、集中して手を動かし、ワークシートを埋めていきました。

今回の自己分析を土台にして、次回はいよいよ自己PRやガクチカの文章作成へと進みます。

第6回:ガクチカ・自己PR講座Ⅱ

ガクチカ・自己PR講座Ⅱ

この日も、前回と同じく経済学部経済情報学科・後藤奈々子講師が登壇。テーマは『ガクチカ・自己PR文章作成方法』と『AIを活用した文章の作成方法』。第5回で行った自己分析をもとに、ガクチカ・自己PRの文章化に挑戦しました。

冒頭では、第4回・第5回の内容を振り返りながら、日本企業が学生生活のエピソードから何を知りたいのか、どのような点を評価するのかについて解説。また、日本では結果よりプロセスが重視される傾向があることを確認しました。

文章作成にあたっては「複数の要素を詰め込むのではなく、ひとつの強みをひとつのエピソードで伝えることがポイント」と後藤講師。 PREP法を用いて、自己PR・ガクチカ、それぞれに適した文章構成を紹介し、実際に参加者が書いた文章を例に挙げて説明しました。

ガクチカ・自己PR講座Ⅱ

後半は、AIツールを活用した文章作成の方法について。母国語と異なる日本語で、細かなニュアンスを伝えるのが難しい留学生にとって、AIは心強い補助ツールとなります。ただし、抽象的なエピソードでは個性が出にくいため、自己分析完了シートに基づいた具体的な経験を盛り込むことが不可欠だと指摘。生成された文章の確認・編集も留意すべき点として説明がありました。

留学生たちは 、AIが提案する言い回しや構成を参考にしながら、自分のエピソードを表すのにふさわしい言葉を模索。表現の幅を広げるヒントを得ることができました。

次回の第7回では、面接対策講座を実施予定。文章化した内容を、面接の場でどう表現するか。実践的に学びます。

第7回:面接対策講座Ⅰ

面接対策講座Ⅰ1

全8回にわたって実施されてきた本ガイダンスも、いよいよ終盤。今回は『面接対策』をテーマに、留学生支援部の職員が、面接の基礎知識や対策のポイントについて解説しました。

まず、日本の就職活動の流れを再確認した後、面接の種類について紹介。グループディスカッション、集団面接、個人面接といった形式の違いや、それぞれの特徴、大事なポイントなどを丁寧に説明しました。
面接では、外見と受け答えの内容が総合的に評価されるため、どちらも重要。よく聞かれる質問とその意図を理解することで答えやすくなること、自己紹介の工夫によって、面接官との対話がスムーズになることなど、さまざまなアドバイスがありました。
さらに、一次・二次・最終面接と進むにつれて、見られるポイントが変化することや、段階ごとの対策も紹介。答えが難しい質問への対応例も示され、留学生たちは熱心にメモを取っていました。

面接対策講座Ⅰ2

「面接で大事なのは、相手に伝わっているかどうか。『この企業に入社したい』という熱意を伝えること。そのために『日頃からしっかり準備、練習しよう』」とのメッセージに、就職活動への意識が一層高まった様子でした。

次回は、企業の人事担当者をお招きし、面接官の視点から面接のポイントを学びます。

第8回:面接対策講座Ⅱ

第8回:面接対策講座Ⅱ_1

全8回にわたる「留学生就職ガイダンス」も今回で最終回。『企業目線で面接のPR方法を知る』をテーマに、企業の人事担当者から実際の面接について学びました。

講師には、世界13カ国で約600店舗を展開するメガネショップ OWNDAYS(オンデーズ) の採用担当者の方と、ユニ・ダイバース合同会社代表 香川愁吾氏をお迎えしました。講義は、第7回で学んだ一般的な面接の知識を香川氏が振り返りながら進行。オンデーズの採用担当者が、同社の事例を回答する形式で行い、留学生の採用の現状や選考の流れ、面接の種類や回数、質問内容に始まり、求められる日本語レベルや服装のポイントまで幅広く取り上げました。

第8回:面接対策講座Ⅱ_2

そのなかで、面接準備では、自己分析に加え「他己分析」で強み・弱みを把握することが効果的とのアドバイスもありました。面接では、事前に答えを組み立て「明るく楽しそうに話す」など、積極的な姿勢が好印象を与えると説明。そして、志望動機は「入社後のイメージができているか」が評価の鍵となるため、企業研究をしっかり行うことが不可欠と強調しました。

最後に、人事担当者から「面接で緊張していることは理解しています。伝えたいことをしっかり準備して臨んでください」と、就職活動に挑む留学生へ温かいエールが送られました。留学生たちは面接官の本音を交えた話に真剣に耳を傾け、面接への理解を深めることができたようです。

全8回のガイダンスはこれで終了。来年3月の本格的な就職活動に向け、今回の経験を糧に準備を進めていきます。

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