『生徒・進路指導論』を受講する学生が、卒業生から学んだ教諭という仕事の“リアル”
公開日:2025年12月11日

本学には、商学部マーケティング学科に高等学校教諭一種免許状(商業)の取得できる【教職課程】が設置されており、教員を目指す学生が仲間とともに学びを深めています。
教諭として働く卒業生に聞く
11月28日(金)に行われた『生徒・進路指導論』の授業では、本学の教職課程を経て“教諭”として働く小林千恵さん(2023年3月卒業)を招き、講義を行いました。
今回の講義の目的は2つ。
ひとつは、現役の教諭から直接お話を聞き、それぞれが将来のキャリアに対し明確な展望を持つこと。もうひとつは、教諭としての資質を養うこと。受講学生たちは、小林さんに将来の自分の姿を重ねながら、真剣な面持ちで講義に聞き入っていました。
常勤講師から正規教員へ
現在、兵庫県下唯一の定時制商業高校である兵庫県立長田商業高等学校で、教諭(正規教員)として働く小林さん。常勤講師(有期雇用)を経て、今年4月から教諭(正規教員)になりました。
この日は、同校の特徴や「全日制」と「定時制」の違い、1日のスケジュールや仕事内容、“同校の教諭”として大事にしていること、などについて説明。続いて、教員採用試験に向けてどのような勉強を行ったのか、などについても具体的にアドバイスしました。


年齢が近いからこそよりリアルに響いた言葉
質疑応答では、資格の取得や教員採用試験について、突っ込んだ質問をしていた学生たち。小林さんからは、自身の経験から「独学で頑張るより講座を受けた方がいい」「講師をした後に教員採用試験を受けた方がいい」といったアドバイスが。自分たちの少し前を歩く小林さんから発せられる一つひとつの言葉は、よりリアリティを持って学生たちに響いた様子。実際に教諭として仕事をする先輩の話は、大きな刺激になったとともに、それぞれが思い描く目標に向かうモチベーションにもなったようでした。
生徒・進路指導の理論と指導方法を学ぶ
本授業は、高等学校教諭一種免許状を取得するための必修科目。
学校教育全領域における生徒指導と進路指導の理論と指導方法を検討し、その“在り方”を探究するもの。特に、学校現場における問題行動や現実的な課題、近年進路指導の中核となりつつある“キャリア教育”の意義と課題等について、事例研究をもとに授業を展開。その要因や原因を的確にとらえ、具体的な対応策や指導の在り方などを学びます。








