北摂心理学連合・関西心理学会「卒論・修論など合同発表集会」で福田ゼミの学生が研究成果を発表
公開日:2026年3月23日

人間社会学部心理社会学科・福田哲也准教授ゼミの学生(林 語萱・人間社会学部 心理社会学科)が、2月27日(金)に立命館大学 大阪いばらきキャンパスで開催された“北摂心理学連合・関西心理学会「卒論・修論など合同発表集会」” に登壇しました。
再分析を重ね、フラッシュトークとポスターで報告
福田ゼミの4年生は、自身の卒業研究をさらに深めるため、北摂心理学連合・関西心理学会「卒論・修論など合同発表集会」への参加を決めました。卒業論文の提出後には、学外の教員から受けたコメントや助言を踏まえて一部データの再分析に取り組み、内容をより整理したうえで今回の発表に臨みました。当日は、研究の要点を簡潔に伝えるフラッシュトークと、来場者と対話しながら説明するポスター発表の形式で発表を実施しました。

発表で伝えたポイント
林さんは、「日本と中国における対人葛藤方略の比較文化研究ーパーソナリティと幸福感を用いた記述 および甘えによる文化差の説明ー」というテーマで発表。
日本人と中国人を研究対象者として、他者と自分の意見がぶつかった時にとる行動(対人葛藤方略)について比較し、パーソナリティ(性格)や今現在の幸福の程度とどう結びつくかをそれぞれ調査。日本では自分の意見を押し通す行動の使用自体は少ない一方で、それを行う人ほど幸福を感じやすいという関係がみられ、状況次第で適応的に働く可能性が示されました。中国では意見のぶつかり合いそのものを避ける行動をとるほど幸福を感じにくいという関係を示し、未解決の葛藤が満足度を損なう傾向が示唆されました。続いて、相手に分かってもらえるという暗黙の期待の強さ(甘え)が、方略選択に及ぼす国の影響の背後に関わっていることを示し、方略の文化差を説明し得ることを示しました。
研究を通じて育つ力
福田ゼミでは、感情・社会・パーソナリティの各領域を軸に、学生自身の関心にもとづくテーマ設定で研究に取り組んでいます。課題を見つけ、解決に向けて必要な手立てを考えて実行し、得られた知見を他者にわかりやすく伝える。このプロセスを重ねる中で、問題発見力・問題解決力、計画性と実行力、そしてコミュニケーション力の向上をめざしています。
今回の学外発表は、そうした日頃の取り組みを発揮する機会となり、研究内容の整理や再検討、ポスター前での対話を通して、伝え方と受け止め方の両面を磨く貴重な経験となりました。









