「とりあえず、やってみよう」。トライやるイヤー制度で踏み出すフィリピン留学
公開日:2026年9月30日

海外留学というと、休学して大学を離れることをイメージする人も多いかもしれません。しかし本学には、休学することなく大学の外に飛び出し、自分のやりたいことに挑戦できる「トライやるイヤー制度」があります。
この制度を活用し、2026年10月から半年間、フィリピンへの語学留学に挑戦する岡本直巳さん(経済学部経済情報学科2年)。
目標は、英語力を伸ばすことだけではありません。
「国際的な環境で活躍するプロジェクトリーダー」という将来の夢に向けて、自分に何が必要なのかを考え、留学先も学ぶ環境も、自分自身で選びました。
なぜ、フィリピンだったのか。
なぜ、留学を決意できたのか。
その背景には、大学で自分自身を知り、少しずつ将来の姿を描いてきた岡本さんの姿がありました。
「こんな制度があるなら、この大学に行きたい」
「どこの大学にするかを考える際、Webサイトで調べていて、この『トライやるイヤー制度』のことを知り、僕のなかでは大学を選ぶひとつの基準になりました」。
岡本さんがそう話す「トライやるイヤー制度」は、「なりたい自分」を実現するため、学内外でさまざまなチャレンジをしたい学生を応援する制度。岡本さんがこの制度の利用を決めた大きな理由は、休学せずに留学できることでした。
「この制度の有無に関わらず、大学在学中のどこかで1年くらい留学する予定でした。ただ、休学すると卒業時期が1年間延びてしまう。同級生と一緒に卒業できなくなるのは、自分のなかでちょっと悲しいな、と。なので、この制度はとてもありがたかったです」
「留学したい」という思いは、制度があるから生まれたものではありません。
もともと持っていた挑戦への思いを、大学生活のなかで実現する。
その選択肢として、トライやるイヤー制度がありました。
「自分に合う環境」を考え、フィリピンへ
岡本さんが留学先として選んだのは、オーストラリアやアメリカではなくフィリピンでした。
「行き先をいろいろと調べていくなかで、自由度が高くグループワークなどが多い欧米より、自分を律することができるフィリピンの方が自分に合っているな、と思ったからです」
その背景にあったのは、自分自身についての分析。
「時間があると、どうしても怠けてしまう」という岡本さん。だからこそ、あらかじめスケジュールが組まれ、集中的に学べる環境のほうが、自分の力を伸ばせると考えました。
1日8時間以上の授業やマンツーマンレッスンなど、語学力を集中的に伸ばす環境が整っているというフィリピン。日本ではリーディングやリスニングに偏りがちな英語学習に対して、スピーキングやライティングといったアウトプットを重点的に学びたいという思いもありました。
さらに、寮では同じ部屋に同じ国籍の学生を置かないルールがあり、多国籍の学生と生活をともにすることもできます。
「いろんな人たちと出会って交流したり、半年間という長期間を現地で生活できることが楽しみです」
ただ「海外に行きたい」から留学先を選んだわけではありません。
自分はどういう環境なら成長できるのか。何を伸ばしたいのか。
調べ、考えたうえで、自分に合った学びの環境を選びました。
「国際的なプロジェクトリーダー」へ。大学で見つけた将来像
そもそも、岡本さんが「国際的なプロジェクトリーダー」を目指すようになったのは、大学1年生の必修科目『自己発見とキャリア開発』という授業がきっかけでした。
入学前は「漠然と海外で働いてみたい」という思いだったという岡本さん。授業でグループワークのリーダーを務めた経験から、みんなの意見をまとめたり、全体を引っ張ったりすることにやりがいを感じる自分に気づきました。さらに自己分析を通して、「共感力」や「リーダーシップ力」が自分の長所であることを知ります。
「この仕事なら自分が活躍できるんじゃないか」
そこから、将来のイメージが少しずつ具体的になっていきました。
商業高校で身につけた簿記の知識に加え、大学では留学生との交流や、英語・中国語を学ぶ「GSPプログラム」にも参加。さまざまな人と関わりながら、自分の可能性を広げてきました。現在は「経理×国際的な環境」という将来像を描き、後期からは全編英語で行われるゼミに所属する予定です。
「ゼミに関しては、正直不安しかないですね(笑)。TOEICもまだ500点弱なので不安はあります。ただ、自分としてはこの半年間を、ゼミへの準備期間と捉えて留学したいと思っています」
フィリピンでの半年間も、単独の「留学」ではありません。
その先にある学びや将来を見据えて、自分に必要な経験として選んだ時間なのです。
「やらない後悔」より、「やってみた失敗」を選びたい
そんな岡本さんにも、今回の応募に迷いがなかったわけではありません。
それでも、最後に自分を後押ししたのは、
「とりあえずやってみよう」
という気持ちでした。
「周りに相談とかもせず、自分自身で決断しました。『やって失敗するより、やらないで後悔する方が辛い』という過去の経験も多くて。あのときやっておけばよかったな、と今でも引きずっていることもあります。それに、やって失敗した方が、後で笑い話にもなるし、スッキリもするから」
失敗を恐れる気持ちはある。
それでも、やらなかったことを後悔するより、一歩踏み出してみたい。
10月、岡本さんはフィリピンへ飛び立ちます。
「辛いことも多いとは思うけど、どんな環境でも負けないように、取り組んでいきたい。そして半年後、自分自身も変われたらいいなと思っています」
英語力はどこまで伸びるのか。
どんな人と出会い、どんな価値観に触れるのか。
そして、半年後、自分自身をどう感じるのか。
まだ答えはありません。
だからこそ、この留学には、これからの自分を自分でつくっていくための時間があります。
やりたいと思ったことに、一歩踏み出してみる。
そのための時間を、大学生活のなかにつくる。
学生が自分の未来を考え、自分なりの一歩を踏み出すための選択肢のひとつ。
それが、「トライやるイヤー制度」です。









