現代経済コース/地域まちづくりコース
最終更新日:2024年4月15日
公開日:2023年6月14日
現代経済コース
どうすれば幸せに暮らせる社会をつくれるか。
経済学は、人々が幸せに暮らせる生産・流通・消費・廃棄の在り方を考えます。グローバル化と技術進歩の中、自然と社会を壊さない在り方が求められています。経済学の知恵を身につけ、この課題に挑戦する人材を育成します。
ダイナミック・プライシングとは
時間・曜日・季節で価格が変わるのはなぜ?
商品やサービスには、時間・曜日・季節によって価格が異なるものがあります。例えば旅館では、需要の大きい行楽シーズンには宿泊料を引き上げ、そうでないときには引き下げます。それぞれの時間・曜日・季節での収入の安定、利潤の増加を狙うのです。このような価格の付け方はダイナミック・プライシングと呼ばれます。情報通信技術の発展で、より細かく需要と供給の動きを把握できるようになりました。これからはさらに多くの商品・サービスで、価格設定が多様なものになると予想されます。
3年 畑本 翔さん
私立広島県瀬戸内高等学校出身
父のような消防士になりたいと「公務員試験対策プログラム」がある流科大を志望しました。このコースの魅力は、消防士に関連する医療経済や税金の使われ方などについての授業が多いことです。例えば「医療経済論」では、医療にまつわるお金の動きや税金の使われ方を学びました。「都市・地域計画」では、高速道路で渋滞を防ぐための工夫などを知りました。公務員試験対策だけでなく、実際に消防士になった後も役に立つ知識を得ることができています。
ピックアップ授業
ミクロ経済学
消費者・政府の行動について学ぶ
世の中には、多くのサービスがあります。生産者は何を追求して生産活動を行い、私たち消費者はどのような行動を取ってモノ・サービスを買い、政府はどのような場合に私たちの暮らしや経済活動に介入するでしょうか。ミクロ経済学では、消費者・生産者・政府の動きを理論から学び、世の中の経済活動を分析します。
金融論
金融の仕組みや知識を身につける
金融は「経済の血液」とも呼ばれ、お金がうまく流れることで経済活動が活性化します。授業では金融についての解説や金融機関や金融市場の役割、経済を安定化させるための金融政策の基礎を学習。お金の流れや社会や経済、私たちの生活への影響などに対する理解が深まっていきます。
地域まちづくりコース
どうすれば、住みやすく活力のあるわがまちにできるか。
私たちのまちは、そこに暮らす人々、コミュニティ、企業、行政などが関わり合って成り立っています。経済学をベースに地域社会の複雑な問題を理解し、地域の人々の利益となる解を導き、提案することができる人材を育成します。
まちの再活性化とは
学園都市駅の夜が明るくなったのはなぜ?
神戸市は「リノベーション・神戸」事業を進めています。40年以上前から開発が進んだ神戸市の郊外ニュータウン群(学園都市駅が開業したのは1985年)、それらを再活性化する試みです。人口減少を乗り越えるため、住民の意見を取り入れながら、新しい魅力を創り出そうとしています。終点西神中央駅周辺には、新しい図書館やホールができました。学園都市駅でも、まちをより明るく安全にするため、街灯の増設、LED化などの整備が進みました。まちの課題は? 解決策は? まちづくりについて学び、まちを元気にするアイデアを考えてみませんか?
3年 五島 彩菜さん
私立明誠学院高等学校出身
「地域再生論」では、過疎化など地方の地域が抱えている問題点について考察。また「地域観光政策」では、京都のバス問題など、観光地ならではの課題があることを知りました。このように、一見魅力あふれる地域も多くの問題や課題を抱えていることを学ぶことで、いつしか「みんなが幸せに暮らせる都市開発をしたい」という夢を持つようになりました。将来は不動産関連企業に就職したいので、宅地建物取引士の資格取得に向けて勉強中です。
ピックアップ授業
地域まちづくり概論
さまざまな視点から、まちづくりを紐解く
少子高齢化や行政の財政難により、人の暮らしを支える社会経済の仕組みが大きく変化しています。その背景と、行政、市民、企業の視点から「地域まちづくり」の現状と課題を認識し「都市・地域再生」「公共交通」「観光」「防災」「公共経営」「エリアマネジメント」などの事例を交えながら学習していきます。
地域情報処理
利活用が期待されるGISを習得
地域内では、道路や建物、ヒトやモノなどの要素が複雑に絡み合っています。これらを仮想空間内でデータ化し、地図として統合的・効率的に分析するシステムである「GIS(地理情報システム)」について学びます。座学で基礎理解をしながら、本格的な業務用GISを使った実際の地域の分析、データ構築や分析・考察などを演習していきます。