留学生が語る母国の『教育システム』『文化』に、高校生は驚きの連続!?
公開日:2019年11月1日
10月30日(水)、本学国際交流スペース・World Hallにて、本学の留学生6名・日本人学生2名と兵庫県立須磨友が丘高校の生徒19名が、『異文化交流授業』を行いました。
同校との異文化交流授業は、今年5月に続いて2回目となります。
本学留学生と須磨友が丘高校生徒が『異文化交流授業』
須磨友が丘高校は、2年次・3年次の選択科目に『異文化理解』の授業があり、中東・東南アジアの文化について学んでいます。それに伴い、同校より「中東・東南アジア出身の留学生と交流を図りたい」とのお声がけいただき、今年5月に初めての異文化交流授業が実現しました。
そして今回、『より幅広い国籍の留学生との交流』を目的に、第2回目となる異文化交流授業を実施。本学からは、中国・ベトナム・モロッコ・バングラデシュの留学生6名と日本人学生2名が参加しました。
今回の授業は、『日本で学ぶ留学生と意見交換を行うことにより、異文化や生活習慣に対する関心を高め、多様な考え方や価値観に親しむこと』を目的に行われました。
6つのテーブルに留学生各1名と高校生3~4人が座り、『カルチャーショックを受けたこと』『教育システムの違い』『日本がより国際的になるための方法』などについてディスカッション。15分経ったら、高校生だけが別のテーブルに移動します。留学生は新たにやってきたメンバーに前回の話し合いで出た意見を伝え、それを踏まえてディスカッション。すべてのテーブルを回ったら一番最初のテーブルに戻って意見を集約し、『日本がより国際的になるための方法』を模造紙にまとめていきました。
日本がより『国際的』になるためには?
最後は、各グループがまとめた『日本がより国際的になるための方法』を発表。
「もっと積極的になる」「実際にいろいろな国に行ってみる」「英語を正しい発音で学ぶ」「英語のスキルをあげる」「“書く”より“話す”教育をする」といった意見が多く見られました。なかには、日本のSNSへの価値観に疑問を呈する留学生もいて、「日本人はもっとSNSを上手に活用した方がいい」「そういうものを通してグローバルコミュニティグループに参加した方がいい」といった意見もありました。
積極的に話しかける留学生に対して、最初は少し緊張気味だった高校生たち。でも、すぐに打ち解け、室内には笑い声が溢れ、全員が時間を忘れて交流を楽しんでいました。
参加した高校生は、「いろいろな国の人と話して、改めて気づいたことがあったし、今まで知らなかったことをたくさん教えてもらったり、すごくいい機会になりました。でも、知るためにはやっぱり言語が必要。もっと英語のコミュニケーション能力を上げていきたいです。そういうことにも気づくことができたので、今日きてよかったなと思います」と、話してくれました。
留学生・須磨友が丘高校 それぞれの声
モロッコからの留学生、シャルシュール・ラジャさん(商学部1年)
「初めて日本の高校生と会って嬉しかったです。私の国では、英語かフランス語ができなかったらちゃんとした仕事はできない。だからみんな、一生懸命勉強している。でも、日本はそういうことがないから、あまり英語ができないんだと思う。だけど、がんばったらできる。できないことはないと思います」。
須磨友が丘高校『異文化理解』教科担当・平井公教先生
「1回目は、それぞれの国の紹介をしてもらい、教科書やネットではわからないことを教えてもらいました。ただ、やはり少し一方通行になりがちな部分もあって、今回は腰を据えて話し合える機会を持たせていただきました。最初は緊張してぎこちない部分もあったんですが、すぐに慣れてきて笑顔も見られるようになったし、テーブルを変えながら話すことで、より深い意見交換ができたと思います」