学生たちが約4カ月かけて制作した神戸の魅力発信動画が完成。個性光る作品を披露!
公開日:2021年2月17日
2月9日(水)、第6回目となる『地域人材育成プログラム』の最後の講義を実施。この日は、約4カ月かけて制作した動画の完成披露を行いました。
同プログラムは、2016年にスタート。ジャパン・フィルムコミッション顧問の田中まこ特別教授を講師に、神戸を中心に活躍するミュージシャンのドキュメンタリー・ビデオの制作やInstagramでの神戸の魅力発信、アクションカメラ『GoPro』を使った神戸の魅力発見・発信などに取り組んできました。
今年度は、1年生から4年生まで7名の学生が参加。『GoPro』に加え、iphoneやデジカメなどを使いながら、初となる夕景から夜景にかけての神戸の魅力発信動画の制作に挑戦しました。昨年10月にプログラムがスタートしてから、ハーバーランド、摩耶山掬星台、ビーナスブリッジ、旧居留地などで動画撮影を行い、今年1月からスマートフォンのアプリを駆使して編集・作品制作に臨んだ学生たち。この日、待望の完成作品のお披露目となりました。
今年度は、田中特別教授に加え、撮影・編集の技術的指導として、兵庫ベンダ工業株式会社 シネマ・アイ 映像事業部 ディレクターの趙 拿榮(チョ ナヨン)氏が講師として参加。最初から最後まで、とても丁寧に学生たちの動画撮影・編集をサポートしてきてくだり、この日も一緒に完成作品を視聴されました。
編集に使った動画素材は全員一緒。使用できる音源も限られていましたが、どの映像をどう組み合わせ、どういったコンセプトや演出で見せるか。5分前後の作品のなかにも、それぞれの個性がしっかりと見え隠れしていました。
自分以外の作品を見た学生たちは、「自分にはない発想だったので新鮮だった」「すごくオシャレな感じでよかった」など感想を述べるとともに、新たな気づきを得たようでした。また、田中特別教授と趙氏も、それぞれの作品のよかった点・改善すべき点についてのコメントに加え、ねぎらいの言葉をかけられました。
この日の完成披露をもって、『第5回人材育成プログラム』は終了。最後に、田中特別教授はこの4カ月の学生たちの取り組みを振り返り、次のように総括されました。
「同じ素材を使ったにもかかわらず、一人ひとりの個性が出ていて、似ているものがひとつもなかったことが、すごく素敵でした。チームを組んで一緒に何かを作っていくうえで、相手が今どういう状況に置かれているのか、何を頼んでおけば自分が求めているものができるのか、そういうことを考えるきっかけにもなったと思います。一番うれしかったのは、できあがった作品から、皆さんが楽しんでくれていること、苦しんでくれたことが伝わってきたこと。苦労しないと何もものにはなりません。ただ、苦しいだけだと辞めたくなるけど、今回は‟苦しい”と‟楽しい”をひとつの作業のなかで味わえたこと。限られた情報のなかで、苦しみながらも自分の考える『神戸の夜景』を発信しようとした姿勢がすごくよかったし、神戸の大学に通っている皆さんが、少しでも自分の住んでいるところに興味をもってくれたなら嬉しいです。こういう経験を重ねていくことで、就活でも人と違った角度で話ができるようになるので、今後もぜひ続けていってもらえたら、と思います」