『専門基礎演習』特別講義レポート|卒業生が語る「夢の見つけ方、そして“天職”に出会うまで」

『専門基礎演習』特別講義レポート|卒業生が語る「夢の見つけ方、そして“天職”に出会うまで」

公開日:2025年6月30日

夢の実現に役立つ考え方を学ぶ【専門基礎演習】

6月6日(金)、流通科学大学の2年生対象授業『専門基礎演習』において、10クラス合同の特別講義が実施されました。

登壇したのは、本学卒業生で現在コンサルタント・講演家として活躍する松江隆明氏(2001年卒業)。

ご自身の経験をもとに、「夢に気づき、天職がわかる講演会」と題して、心に響くメッセージを学生たちに届けてくれました。

有名企業への就職。華々しいキャリアで突然訪れた、人生の挫折

松江氏は卒業後、株式会社キーエンスに就職。入社1年目にして西日本で営業成績1位を獲得するなど、順調なスタートを切りました。

大学4年時に亡くした最愛の父が喜んでくれるように、と仕事に励み、実績を重ねていくも「心は一向に満たされない」という思いを抱くように。

喪失感と空虚さを抱えながら働き続けた末、引きこもりの状態に陥りました。

そんな松江氏を案じた兄に連れられて訪れたのが、大阪・西成のあいりん地区。

そこで目にしたのは、物質的には何も持たないにもかかわらず、穏やかな笑顔で過ごす人々の姿でした。

「お金がなくても、こんなに満たされている人たちがいる――」。

その光景に受けた衝撃。

さらに、そこで出会ったある男性から、ひとつの大きな気づきを得ます。

「人の役に立つことこそが、最大の自己満足」。

それが、これからの人生の軸となる考え方となり、引きこもりから脱却。

しかし、そう気づいたからといって、すぐに進む道が見えるわけではありません。

話に真剣に耳を傾ける学生たち

何をすれば“人の役に立てる”のか。それすら分からなかった松江氏が向かったのは、自分にとって唯一「戻れる場所」だった母校・流通科学大学でした。

当時の恩師や先輩たちと向き合いながら、後輩の“役に立つ”ために就職活動のサポートをしたり。それでも、自分のなかに明確な何か、は見えませんでした。

そんなとき、亡き父の言葉をふと思い出し、ニュージーランドへ。

この行動がきっかけとなり、自分の“やりたいこと”に気づいた松江氏。

そこから独立し、『人の役に立つ』を常に心に、 精力的に活動を続けていきました。

天職との出会い、そして学生たちへのメッセージ

ところがその後、『人の役に立つ』が“呪縛”となり、2度目の“引きこもり”生活に突入。

松江氏は当時を、「眼を見て本気で言葉を伝えてくれる人はオカンだけだった」と振り返りました。そして、そんなお母さまからのある言葉が、2度目の引きこもりから脱却するきっかけに。

「幸せは手に入れるものではなく、手のなかにあるものに気づくことーー」。

熱く語る松江氏

メモを取る学生たち

やっと自分の人生を歩みはじめたと思われた矢先、不慮の事故で大怪我を負った松江氏は、すべての仕事を失い、失意のどん底に。

先が見えない暗闇のなか、あることをきっかけに「自分には人前で話すことしかできない。これが自分の“天職”だ」と実感した、と語った松江氏。

「真っ暗だからこそ、自分の内側にある光に気づける」

「自分が生まれながらに持つ生きる意味に気づいてほしい」

「一人の夢だと叶わないが、みんなの夢になれば実現する。一人で抱え込まないで、周りの人と分かち合ってほしい」

と、学生一人ひとりに向けて力強く語りかけ、講演を締めくくりました。

学生の心に火をつけた“リアルな言葉”

講演後の質疑応答では、学生から続々と質問が。

内容の深掘りから、自身の悩みに重ねての問いかけまで、「聞く」だけでなく「考える・動かす」時間になりました。

ノートをとりながら耳を傾ける学生の姿からは、松江氏の言葉がただの講義ではなく、人生を見つめ直す機会になったことが伝わってきました。

悩みを相談する学生

質問する学生

今後も流通科学大学では、卒業生や社会人のリアルな声を通じて、学生一人ひとりが「自分の夢」と向き合う学びを提供していきます。

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