『ブライダル事業論』特別講義レポート|卒業生が語る、花でつなぐ未来の社会

『ブライダル事業論』特別講義レポート|卒業生が語る、花でつなぐ未来の社会

公開日:2025年7月25日

ブライダル事業論1

7月2日(水)、2年生から4年生対象の『ブライダル事業論』で、本学卒業生による特別講義を行いました。

ブライダルを多角的に学ぶ『ブライダル事業論』

『ブライダル事業論』は、人間社会学部観光学科・道前美佐緒准教授が担当する、同学部同学科ホテル・ブライダルコースの専門科目。ブライダル業界に関わる多様な業種やその構造、文化的背景、国際的な動向まで幅広く学ぶことができます。結婚式の歴史や文化、地域の魅力を生かした「リゾートウェディング」や「地域活性化」に関わる取り組みも紹介。ブライダルに限らず、観光や地域づくりに関心のある学生にとっても、最適な授業です。

この日の講師は、2007年度に本学を卒業し、現在は株式会社日比谷花壇で活躍する平瀬太良氏。HITひろしま観光大使・尾道観光大使としても地域振興に尽力されています。

ブライダルフローリストの仕事とその魅力

講義は、平瀬氏の学生時代に学んだことや、アルバイト経験、就職活動、そして入社後のキャリアを振り返るところから始まりました。
前半には、ブライダルフローリストの職務内容やキャリアアップについて、花と緑が人に与える心理的効果、そして国内外のブーケや空間プロデュースの最新トレンドを、映像や写真を豊富に使って解説。
スライドのなかに広がる多彩な世界に、学生たちは自然と引き込まれていきました。

ブライダル事業論2

地域資源を生かすウェディングのかたち

後半のテーマは「ブライダルと地域創生」。
結婚式が個人のバックグラウンドやライフスタイルに合わせて多様化する今、ブライダル業界は大きな転換期を迎えていると平瀬氏は語ります。そのなかで紹介されたのが、地域資源を生かした「サステナブル&地域共創型ウェディング」の取り組みです。
神戸北野異人館や尾道市マリン・ユース・センターなど、日比谷花壇が管理する全国89の公共施設をウェディングの舞台として活用し、住人や訪れた人たちに地域の歴史や文化の魅力を再発見してもらうプロジェクトを紹介。
さらに、福島空港との連携による賑わい創出など、官民が手を取り合って地域を盛り上げる多数の事例を挙げました。

社会の未来につながるウェディング

地元の花材や食材を取り入れ、地域の文化や自然を生かした「地元婚」や、思い出や愛着のある場所での「フォト婚」など、新しいウェディングスタイルの広がり―。それは、地域の魅力を引き出し、施設の価値を高め、地域への誇り(シビックプライド)を育てることにつながるとした平瀬氏。ブライダルが、少子化や非婚化、東京一極集中といった社会課題の解決にも貢献する可能性を示し、官民連携の重要性を強調して講義を締めくくりました。

地域創生と幸福度の高い社会創造にも寄与するブライダルの力。そして、花を通じて地域と人をつなぎ、自分らしく輝き社会に貢献する卒業生の姿に、学生たちは大きな刺激を受けた様子でした。

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