山川ゼミが香川県の観光事業者らと連携!
新しい価値交換の仕組みによる観光モデルの確立に向けて
公開日:2025年8月8日
人間社会学部観光学科・山川拓也准教授のゼミでは、『観光商品・旅行業ビジネス・地域創生×マーケティング』をテーマに活動。
外部団体主催の『海外旅行商品企画コンテスト』や、観光・地域創生に関わる企業・団体との社会共創コラボレーションなど、年間を通じて複数同時並行でさまざまなプロジェクトに取り組んでいます。
普通の観光ツアーや滞在では得られない価値とつながりを
今年度も、複数のプロジェクトが稼働しており、そのひとつに香川県・琴平町に本社を置く琴平バス株式会社(コトバス)との『コトヒラコネクト(コトコト)プロジェクト』があります。
琴平の町の人々と参加者の関係を鍋料理のように例え、「関係を煮詰めていってほしい」との思いから命名された本プロジェクト。
参加者が琴平町に滞在しながら数日間働き、対価として現地での経験や地元の人たちとの交流やつながりなどを得る―『仕事の対価=賃金』としない価値交換の仕組みをもとに展開する、新たな地域観光へのアプローチとなっています。
普通のツアーのように、ただ観光客で終わるのではなく、琴平町の魅力を深く知り、ファンやリピーター、さらには関係人口を創出することを目的としています。
事業者に向けたプレゼンで発見された課題
5月12日(月)には、参加者が働く場の候補となる事業者に向けたプレゼンをオンラインにて実施。プロジェクトの概要や、“旅マエ” “旅ナカ” “旅アト”の取り組みについて説明しました。そのなかで、事前説明や参加者の火付けとなる“旅マエ”のアクションが不足していることを発見。その点を再度見直し、ゼミ生たちは改めて参加者が働く場の提供協力に向けた交渉を行いました。
“琴平でやる意義”を基準に決定した3社の仕事場を見学
ゼミ生たちは、6月7日(土)・8日(日)に琴平町へ。
5つの事業者を訪問し、プロジェクトの参加者に対してどのような経験や価値を提供することができるか、すり合わせを行いました。
そして、琴平でやる意義である『琴平らしさ』『人と人との親密な人間関係、距離の近さ』を基準に3社に絞り込むと、2週間後の21日(土)・22日(日)にはその3社を再度訪問。実際に仕事場を見学し、仕事内容に触れるとともに、働く人々の生の声を聞きました。
過去の悔しさを胸に。9月の開催に向けて情報発信を強化中!
今回のプロジェクトについて『課題は集客』と話したゼミ生。以前にも同様の企画を考えていたものの、集客に苦戦し、開催を断念した経験が。そのときの悔しさがあるため、「次こそは!」という強い思いを胸に、プロジェクトの周知と応募に向けた取り組みを強化中。9月中旬の現地での開催に向け、プロジェクト内容や琴平町に関する情報発信などに、積極的に取り組んでいます。