SNS活用で陸前高田の“まちなか”を元気に!長坂ゼミが3日間の合宿を実施
公開日:2025年11月17日

商学部マーケティング学科・長坂泰之教授のゼミに所属する学生12名が、9月12日(金)~14日(日)、岩手県・陸前高田市でゼミ合宿を行いました。
地域と連携し、復興と活性化を支援する3日間
この取り組みは、東日本大震災の被災地支援と地域活性化を目的とし、2022年度から継続して実施しているものです。本年度の合宿も、陸前高田市の中心市街地に出店する事業者団体「高田まちなか会」と連携し、約4カ月にわたる準備を経て実現しました。
事業者と意見交換、SNS活用のアイデアを提案
「高田まちなか会」ビジョン委員長の磐井正篤氏から「若者ならではの視点で、地域活性化や持続的な経営支援につなげる活動をしてほしい」との期待を寄せられていたゼミ生たち。合宿初日には「高田まちなか会」会員の6事業者とともに「車座で話そう 若者目線の店選び~SNSの効果的な活用も含めて~」と題した意見交換会を実施。
事前に参加事業者の店舗を見学したうえで、2チームに分かれ、若者がどのように店舗や商品情報を収集し、購買行動を決定しているかについて意見を交わしました。そして、付箋を使った「見える化」を行いながら、とりわけ SNSの活用方法について具体的なアイデアを発表(以下写真左)。
「企業側としてSNSで発信する難しさを知った」「事業者目線のお話が勉強になった」など、学生にとっても新たな気づきが多い時間となりました。


震災の記憶と復興への思いを学ぶ
2日目は、陸前高田市の“まちなか”で地域の商業者や住民が日常的に集うイベント 『ほんまる茜市』をサポートし、来場者アンケート調査を行う予定でしたが、雨天のため中止。 その代わりに、「高田まちなか会」ビジョン委員長の磐井正篤氏から、震災当時の状況や復興への取り組みについてお話を伺いました(写真右)。
磐井氏は「復興には団結と仲間の存在が復興には不可欠」と語り、また、今後は、「若い世代が挑戦できる環境づくり」の重要性を強調されました。学生たちは被災地のまちづくりのリーダーの思いに触れ、今後のゼミ活動への意識を新たにするとともに、自身の生き方を考える貴重な機会となったようです。
合宿中には、奇跡の一本松や東日本大震災津波伝承館なども訪問。陸前高田市を中心として、気仙沼、南三陸、女川、石巻にも足を延ばし、被災地の復興状況を視察しました。
振り返りと今後
「社会の現場を五感で感じる」ことを大切にしている長坂ゼミ。この合宿でも、被災した地域を見て回り、地元の方々と意見交換し、震災の体験を伺うなかで、地域の思いや復興の力強さを直接感じることができました。
ゼミ生たちは、今回の合宿で得た知見をまとめ、報告書を作成中。来年にはオンライン報告会を行う予定です。











