辻ゼミ・企業との連携プロジェクト最終発表を実施-留学生の視点を生かした中古車マーケティング提案-
公開日:2026年1月28日

異文化経営をテーマに学ぶ、商学部経営学科・辻周吾ゼミ。今年度は、神戸市に本社を構える中古車販売会社・株式会社ラングローブと連携し、「留学生の視点から、日本在住の外国人顧客をターゲットとしたマーケティング提案を行う」というテーマに取り組んできました。
1月15日(木)には、同社から3名の方に来学いただき、ゼミ生15名が最終発表を行いました。
多国籍アンケート調査をもとにデータ分析
6月、同社を訪問しての打ち合わせからスタートした今回の取り組み。その後、同社と課題を共有しながら、日本語版のアンケート調査票を作成。それを、英語・中国語・ベトナム語に翻訳し、中古車に対する留学生の意識やニーズを多角的に把握するため、丁寧に調査を進めてきました。


実用性を重視した中古車選びが明らかに
この日の最終発表では、アメリカ・インドネシア・中国・バングラデシュ・ベトナム・マレーシア出身の学生たちがチームに分かれ、分析結果をもとに提案を行いました。
今回、ゼミ生たちは統計解析ソフト“SPSS”を使った本格的なデータ分析に挑戦。10月~12月にかけて実施した本学留学生へのアンケート結果から、「価格、品質、燃費、保証制度など、実用性を重視する傾向が強い」「広告やオンライン販売への関心は低い」「性別によって、燃費などに対する意識差がみられる国がある」(マン・ホイットニーのU検定(※)で検証)など、外国人顧客ならではの特徴を明らかにしました。
※正規分布でないデータ同士でも、平均的な違いを比較できる統計手法。


加えて、調査データから、「通勤利用を前提とした車選び」「予算は100万円未満」「走行距離5万km未満」「希望車体はSUV・クロスカントリー」といった行動傾向も確認できました。
これらの分析を踏まえ、学生たちは、中古車市場には、外国人顧客という潜在的な顧客層が存在すること、価格・年式・走行距離に一定の希望基準があること、実用性を重視するため、製品価値(Product)と価格(Price)に焦点を置いたマーケティングが有効であると結論付けました。
活発な質疑応答と講評
続く質疑応答では、日本車の品質、それぞれの母国で人気のある海外メーカー、好まれる車体タイプなど、活発な意見交換が行われました。

企業側からは、「潜在的な顧客像が明確になった」「異文化による価値観が参考になった」「今後の戦略立案に役立てたい」との評価をいただきました。
今回の取り組みは、学生たちにとって、実践的な経験を積み、学びを一段と深める貴重な機会となりました。











