商学部・新雅史ゼミが『社会人基礎力グランプリ』予選大会で優秀賞を獲得
―地域商業の現場から学ぶ「主体性」と「つながり」―
公開日:2026年2月18日

商学部・新雅史ゼミが、『社会人基礎力グランプリ』近畿予選大会において優秀賞を獲得しました。新ゼミは、地域商業、とりわけ商店街をはじめとする“人と人との関係性で成り立つビジネス”を研究対象としています。地域商業は単なる売買の場ではなく、つながりを基盤とするコミュニティ型ビジネスであるという視点のもと、実践的な学びを展開してきました。
2024年後期から2025年後期までの1年間、ゼミ活動の舞台としたのは「BRANCH神戸学園都市」。
- 学びの場を用意し背中を押す
- 答えを教えず問いを返す
- 外の世界に触れさせる
- 失敗を許容する文化をつくる
という4点を重視した新准教授の指導方針のもと、新ゼミの学生たちは学生が自ら問いを立て、行動できる人材へと成長することを目標に活動に取り組んでいきました。
「本屋がほしい」の声から始まった挑戦
予選大会で発表したテーマは『「本屋がほしい」の声から始まった一箱古本市―調査を実践につなげた1年の挑戦―』。活動のきっかけは、BRANCH神戸学園都市が抱えていた「新規顧客獲得」という課題でした。新ゼミでは「子育て家族が10年後も買い物を続けてくれる施設にする」というテーマを掲げ、子育て世帯を対象にアンケート調査を実施。設問設計にあたってフィールドワークを重ね、「本当にこの質問で知りたい情報が得られるのか」と何度も見直しました。
200件を超える回答を回収し分析を行った結果、「書店」および「子ども向けの店」を求める声が半数近くにのぼることが明らかになりました。しかし、当初は調査結果を報告するだけで終わってしまい、自分たちの研究活動が地域に還元できていないことに葛藤を覚えます。「課題解決とは、調査を行うことではなく、行動に移すことではないか」。そうした気づきから、学生たちは次の一歩を踏み出し「書店×子ども向け」という示唆を具体化した「一箱古本市」を企画しました。

分析で終わらせない。実践へ踏み出す
企画決定後は、運営体制の構築、広報、リスク対策など、想像以上の課題が次々と浮上しました。学生たちは「限られた時間の中で考えることが山積みだった」と振り返ります。
リーダーを中心に役割分担を明確化し、コンセプトを共有。ゼミで培ってきた“チーム力”を発揮しながら準備を進めました。イベント当日は約500名が来場。本を通じた世代間交流が生まれ、施設に新たな体験価値を提供する場となりました。
「半年前は分析で終わっていた自分たちが、行動までやりきれた」
学生たちは、自ら課題を見つけ、企画し、実行する力が身についたことを実感しています。
社会人基礎力としての成長
今回の取り組みを通して学生たちが得た最大の学びは、「課題は与えられるものではなく、自ら見つけて動くものだ」という気づきでした。
主体性、課題解決力、働きかけ力。実社会で求められる力を、地域商業の現場で体得した1年間となりました。予選大会では、審査員から「チーム力を発揮するまでにどのような困難があったのか」といった深掘りの質問も投げかけられました。学生たちは具体的な経験をもとに自信をもって回答。その姿勢そのものが、今回の優秀賞獲得につながりました。











