藤原 喜美子ゼミ(日本文化論)
最終更新日:2025年5月7日
公開日:2025年5月7日
ゼミの活動内容について
この研究演習では、日本の日常生活(民俗)の特色を考えています。私たちの日常生活は、家や地域に伝わる言い伝えや習慣からも知ることができます。例えば、住居、衣服、食事、人生儀礼、年中行事、祭りなどがテーマになります。
ゼミでは仲間と意見交換を行い、情報を収集して整理し、考察する方法を学んでいます。自らが生まれ育った身近な地域に、様々な研究のテーマがあると気付いてもらえるようにしています。また、研究会への参加や現地見学をおこない、新たな学びへの興味を広げてもらうようにしています。2024年度は、社会共創活動として神戸市西区伊川谷町前開地区の皆様にお世話になり、伝統行事について考える機会をいただいています。
過去の卒論テーマの例
- 神戸市西区平野町黒田地区の伝統行事 -歴史ある秋祭りを今後も伝承していくためには-
- 私の故郷(兵庫県神崎郡福崎町)の秋祭りについて
- 祭りが教えてくれたこと -魚吹八幡神社秋季例祭-
- 大塩天満宮秋季例祭と氏子ならではの体験談
- 宍粟市の歴史と現在の特色 -伊和神社の歴史と関連神社について-
- 故郷岡山県真庭市の祭り文化
- 祭りの牛鬼と伝説の牛鬼
- 人々の生活を支える存在 -ため池と林崎掘割-
- 身近なブライダルの習俗と特色 -それぞれの実体験から見えてきたもの-
- 平将門の信仰心 -関東地域に残る史跡から読み取る-
- 七福神信仰と七福神めぐり
- 馬の奉納儀礼と絵馬
- 狼の信仰と物語について
- 洲本の芝右衛門狸及び淡路島の狸民話について
- 高度経済成長期の世の変化
- 中国の東北地域における子供の習俗と生活
- 台湾の御廟文化と神様の由緒
- 中華系マレーシア人の年中行事とお祭り
ゼミ活動で大切にしていること
私たちの日常生活には、日本の歴史や文化を語る多くの情報が満ちあふれています。日本民俗学(生活文化史)では、当たり前に思う毎日の生活がすべて、研究対象になります。
そこで、ゼミの学生には、各自の身近な生活に対して興味や疑問を持ってもらえるように願っています。ゼミの仲間とともに、現地見学をおこなう時は、ゼミの学生に見学先を考えてもらい、お互いの考えを共有できる時間を大事にしています。
さらに、研究への向学心を育むために、卒業論文への取り組みを大切にしています。学生自身の率先した行動は、本人の記憶に残りやすいと思います。卒業論文と向き合った経験が、卒業後の社会人の力に活かされるものと考えています。