小島食品製造株式会社 小島 亘太郎さん
公開日:2025年4月23日
2019年3月卒業 愛知県立東海南高等学校出身
事業承継
創業100余年、業務用・給食用・お土産用のジャムなどを製造する地元の老舗食品製造会社で、6代目となるべく修業中。ジャム作りの技術向上と並行して、現在は長く安定する組織作りにも取り組んでいます。
2016年
流科大に入学し、「中内ゼミ」を通じて多くの経営者から話を聞く。
学生生活で最も印象に残っているのは、「中内ゼミ」での学びです。第一線で活躍する経営者の方々と接することで度胸がつき、人に対する姿勢や初対面の人と話す時のテクニックなどを学ぶことができました。今でも、困ったときや怒られたときに思い出すのは、先生方の言葉です。「あれはこういうことだったのか」と、年月を越えて学びをかみ締めています。
2019年
卒業後は、たくさんの人と円滑に働く方法を学ぶために人材派遣企業に就職。
いずれ家業を手伝うことは決まっていたので、卒業後の4年間はほかの企業で働くことを希望しました。私が選んだのは、人材派遣業。将来役立つ、人材育成のノウハウやマネジメントスキルなどを学べると考えたからです。しかし、約1年後に家業が人材不足に陥ってしまい、退職して手伝うことに。それでもやはり、一度外で働けた意義は大きかったと思います。
2020年
家業を手伝うために帰郷。さまざまな部署を順番に回り、現場経験を積む。
初めは事務職として入り、工場での梱包作業、製造部門を順番にまんべんなく経験。現場で職員として経験を積むことで、現場で頑張ってくださっている社員の方々の大変さや困り事を実感するとともに、コミュニケーションも取りやすくなりました。今は製造部門でジャム作りをしながら、新商品の開発にも携わっています。
2025年
社員が自発的に動き、長く働きたくなる企業を目指して。
会社の課題として、長く継続して働いてくださる社員さんが少なく、人の入れ替わりが激しいことがあります。やはり長く安心して働いていただける会社にすることは、会社の存続においても大切なこと。いろいろな方に話を聞きながら、また大学で経営者の方々から学んだ人の心を動かすテクニックを参考にしながら、愛社精神を持って働いていただけるための取り組みや環境整備に注力しています。


高校生へのメッセージ
偉大な経営者たちと関わった経験こそが財産
流科大には、挑戦できる多くのチャンスが転がっています。また学部・学科を超えて履修できるなど、いい意味で自由があります。ぜひ活用し、 成長につなげてほしいと思います。