​リーガロイヤルホテル副総支配人・山根朋之氏からは、世界における日本の観光業界の動向、ホテルの宿泊部門の組織体系と業務内容をはじめ、長年にわたり現場を見てきたプロならではの視点による『接客』の極意が語られました。

​続いて登壇されたのは、日本では珍しい『ホテルの事業経営』のコンサルティングを行う、（有）エーエム・ワークス・取締役パートナーの石原千代子氏。『おもてなし』だけではないホテルの事業経営についてお話しいただきました。意外と知らないホテルの実態などの内容もあり、学生も驚いたのではないでしょうか。

​午後からの講義は、祇をん新門荘女将・山内理江氏の講義からスタート。『ホスピタリティを再考する』というテーマのもと、旅館とホテルの目的・サービスの違い、そこに根付く旅館ならではの魅力、旅館が体現する『日本の文化・カタチ』について、熱く語られました。

​また、カジュアルに使われるようになった『おもてなし』という言葉に込められた本質について、何度も学生たちに真摯な言葉で伝えられていました。

​この日最後の講師を務めたのは、リーガロイヤルホテル・マスターバーテンダーの古澤孝之氏。『BAR』が“大人の社交場”と言われる所以、そこでバーテンダーとしてのもっとも大事な仕事とは何なのか。また、料飲部門に携わり続けてきたからこその“ここだけの話”など、BARに馴染みのない学生にはとても貴重なお話の数々。​

​合間には、現状の自分にどれだけ『プロフェッショナル』の素養があるかがわかる簡単なワークを実施。これからの時代の『プロフェッショナル』とはどういう人なのか、そうなるためにどのような意識や行動が必要か、学生たちにアドバイスされました。