現役の兵庫県職員と神戸市職員が語る。『公務員』の仕事の魅力とやりがいとは?

現役の兵庫県職員と神戸市職員が語る。『公務員』の仕事の魅力とやりがいとは?

公開日:2021年1月12日

公務員の仕事の魅力

12月8日(火)と24日(木)の2日間、公務員対策プログラムを受講中の学生に向け、兵庫県と神戸市の職員の方々が、それぞれの仕事について講義を行いました。

『公務員』と言っても、県と市の職員では業務内容が違います。自分がどの道に進みたいのか。今回の講義を通して、現役の『公務員』の方々の話を聴き、今後の自分の進路を具体的に考えていきます。

12月8日(火)/兵庫県職員

この日の講師は、兵庫県企画県民部 専門職大学準備課大学班の松田淳吾氏。令和3年4月、豊岡市に開学する県立の『芸術文化観光専門職大学』設立に携わってこられた松田氏に、兵庫県職員の仕事・採用についてお話しいただきました。

兵庫県の機構図を元に各部署の役割を説明した後、松田氏自身がこれまでに経験してきた業務について事例を挙げながら具体的に話されました。それらを踏まえたうえで、国・県・市の仕事の違いについても解説。また、松田氏が「阪神・淡路大震災の復興に携わりたい」と県職員を志望した理由、兵庫県職員の採用試験の概要や面接のポイントなど、幅広くお話しくださいました。

公務員対策

公務員採用試験

「いろいろな政策を通じて地域の課題を解決していくことができる」。兵庫県職員としての仕事の魅力をそう語った松田氏は、最後に、公務員を目指す学生たちに次のようなメッセージを送りました。

「ぜひ、学生のうちからいろいろな経験をしてください。大学で学んだことを将来にどう生かしていきたいのか? 社会に出てこういうことをやりたい! そういったことを、ゼミであったりクラブ活動、アルバイトなど、さまざまな活動を通して見つけてもらえたら。それがもし、兵庫県の職員ということであるならば、県職員になったらこういうことをやりたい、というものを見つけ、自分の口で、言葉で、しっかりと伝えられるようになって、ぜひ県職員の採用試験にチャレンジしてほしいと思います」。

兵庫県職員

12月24日(木)/神戸市職員(西区役所)

クリスマスイブのこの日は、近隣の西区役所から、まちづくり課の前田知子氏と奥澤宏行氏、保険年金医療課国保年金係の山田千星氏が本学を訪れ、神戸市職員の仕事についての講義を行いました。

トップバッターは、入職2年目の奥澤宏行氏。自身が携わっている仕事を軸に説明するとともに、学生たちに年齢が一番近いということもあり、自身の就活体験を振り返り、「進路を決めつけず、幅広い分野の仕事を見てみる」「インターンシップや説明会に積極的に参加すること」などをアドバイス。進路選択の際に重視したことや公務員に決めた時期や理由などについても話しました。

兵庫県職員

続いて登壇した山田氏は、「皆さんはあまり馴染みがないかもしれない」と前置きしたうえで、保険年金医療課の仕事について写真などを駆使しながら説明。窓口対応では「市民一人ひとりの要望にうまく対応できたとき」に、内部事務では「市民サービス向上のための改善案を実行し成果が出たとき」に、やりがいを感じる、と話しました。『学生生活での経験が職場でも生きてくる』と、入職3年目で気づいたという山田氏は、学生たちに「今から目の前の課題改善に取り組む姿勢を持つことが大事」と伝えました。

公務員対策

公務員採用試験

公務員採用試験

そして最後は、3名のなかで一番キャリアの長い前田氏。神戸市役所に入庁後、さまざまな部署を経て、2020年9月まで医療・新産業本部新産業課で、スタートアップとの協業に従事。仮想空間を活用したスタートアップの販路開拓支援などを行ってこられました。

そうした経験に基づき、現在までに従事した仕事やそこでの適性について、事例を挙げながら、ひとつずつ具体的に説明。地方公務員を『究極のジェネラリスト』、部署異動を『ガチャ』と表現するなど、わかりやすい言葉で市職員の仕事や環境について話すと、最後に学生たちに次のようなメッセージを送りました。

神戸市職員

「できるだけたくさんの『働く大人』と会い、そのなかから『憧れ』『ロールモデル』となる人を見つけてほしい。また、インターンシップなどを活用し、実際に『働く』を体験することも大事。時間は戻りません。『やりたいこと』を棚卸しして、とにかくやりきること。百聞は一見に如かず。とにかく行動することだと思います」。

また、質疑応答の際、『求める人材』についての質問が出ると、「自分の意見が言える人」と、即答した前田氏。「リーダーの言うことを聞いてやっているだけでは、建設的な施策ができるとは思えないし、自分の意見を言わないと『あなたは何のためにそこにいるの?』ということになってしまいます。自分の意見をちゃんと持って、それを人に伝えられる。私は、そういう人と働きたいと思います」と、力強く語りました。

全2回にわたって実施した今回の講義では、真剣にメモを取ったり、積極的に質問する様子が見られた学生たち。同じ公務員でも、県職員と市職員の仕事や環境の違いをリアルに感じることができたようです。

本学には、『働く大人』たちから直接話を聴き、交流する機会が多くあります。そうした体験を通して、自分の将来を具体的に想像し、進路を定めていきます。

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