段ボール製品の新たな可能性を。今年も清水ゼミが尼崎市内企業の課題解決に挑戦!
公開日:2024年5月7日
商学部マーケティング学科・清水信年教授のゼミが、今年も【尼崎市内企業の魅力発信事業】の取り組みをスタートさせました。
同事業は、尼崎市が市内の企業と学生との接点を作ることを目的に行っている産官学プロジェクト。清水ゼミは2015年のスタート時から参画し、さまざまな企業の魅力発信や課題解決に取り組んできました。
8年目となる今年は、段ボール製品などの製造販売を行うトータルパック株式会社とマッチング。「段ボール紙の表面にフルカラー印刷できる技術『からフル』を活用した商品・サービスの幅を広げたい」という同社の課題解決に向けた新商品提案に取り組みます。
12月4日(月) 事業所訪問・見学
12月4日(月)には、ゼミに所属する2年生12名が同社を訪問しました。
代表取締役の西畑 実氏から、製造商品や課題、また今回の取り組みを通して学生たちに求めることなどの説明を受けた後、実際に製品ができる工程などを見学。見学後には、「できること・できないこと」について積極的に質問をしていました。
ゼミ生たちはここから、段ボール製品の新たな可能性や価値を模索しながら、より具体的かつ実現可能な新商品を考えていくことになります。そして、来年1月に中間発表、4月に最終提案を行う予定です。
1月15日(月) 中間プレゼンテーション
昨年12月の見学を経て、1月15日(月)には中間プレゼンテーションを実施。各チームで考えてきた現段階の提案を発表しました。
3チームに分かれたゼミ生たちは、トータルパック株式会社代表取締役・西畑 実氏をはじめとする4名の方々を前に、段ボールの強みや同社だからこそできることを生かした新たな商品を提案。各チームの発表に、同社の方々からは次々に感想や質問が飛んでいました。
「アイデアとしてはおもしろい」「需要はあると思う」など、ゼミ生たちの提案を評価する一方で、実現性を高めるためには、コスト面や製作環境、ターゲットなど、より深掘りが必要な部分について鋭い指摘も。西畑氏からは、次回の発表に期待を寄せる声が聞かれました。
今回の中間プレゼンテーションを通して、より現実的な提案をするための課題を見つけることができた学生たち。この日の意見やアドバイスを生かし、最終発表に向けてより魅力的かつ実現性の高い提案を考えていきます。
4月25日(木) 最終プレゼンテーション
1月の中間プレゼンテーションから3カ月。4月25日(木)に、トータルパック株式会社代表取締役・西畑 実氏を含む4名の方々を前に、最終プレゼンテーションを行いました。
中間プレゼン以降、より現実的かつ斬新な提案をするため、試行錯誤を繰り返してきた各チーム。評価いただいた部分はさらにブラッシュアップし、一方でコスト面や製作環境、ターゲットなど指摘を受けた部分は改善し、この日の最終プレゼンに臨みました。
よりイメージが伝わるよう、どのチームも自分たちで試作品を用意。その試作品を駆使しながら、3チームそれぞれが渾身の提案を発表しました。
各チームの発表を聞いた同社の方々からは、提案内容を評価する声とともに今後に向けたアドバイスも。また、1チームの提案内容については、需要を実感する機会があった、とのお話しもありました。
今回の取り組みを通して、新商品を生み出す楽しさはもちろん、その難しさを痛感した様子のゼミ生たち。この経験を糧に、今後も新たな取り組みに挑戦していきます。