辻本ゼミの学生が空き家改修に挑戦中! 目指すは家島の魅力発信も兼ねたセミナーハウス

辻本ゼミの学生が空き家改修に挑戦中! 目指すは家島の魅力発信も兼ねたセミナーハウス

公開日:2025年9月4日

家島の魅力発信

人間社会学部心理社会学科・辻本乃理子准教授のゼミでは、2023年度から『家島活性化プロジェクト』に取り組んでいます。

5月19日(日) 空き家改修作業①

2024年度は、空き家の改修に取り組んでいるゼミ生たち。5月19日(日)には、有志の学生1名を加えた7名が現地を訪れ、いえしま案内人・中西和也氏の指導のもと、改修作業を行いました。

家島に到着後、中西氏が改修された施設で今回の概要について説明を受けた学生たち。中西氏からは「皆がいつきても寝泊りできて、大学生がセミナーハウスとして活用できる施設」がコンセプトであること、学生たちには「改修だけでなく、家島の魅力発信も兼ねて、『家島にきたくなる理由』をみつけてほしい」ことなどが伝えられました。

説明を受けた学生

その後、空き家に移動。まずは、以前の住民の家具や荷物などの整理からスタートしました。今後も使えるもの、使えないもの、に選別して2階から1階へ。家のなかにあるさまざまなものを選別していくなかで、前に住んでいた人の歴史などを皆で話し合う場面も見られました。

空き家

荷物などの整理

以前の住民

改修作業に取り組む

そうして2階が整理できたところで、この日は終了。中西氏より「これでも荷物は少ないほう。まだまだ1階の整理が続くが、次の改修で寝泊まりできるレベルにはしたい」と話されました。

ミーティング

9月2日(月) 空き家改修作業②

家具を修理する学生たち

5月に空き家の改修作業に入って以降、何度が家島を訪れながら作業を続けてきた辻本ゼミの学生たち。9月2日(月)には、現地に宿泊し、2日間かけて活動を行いました。

5月に比べ、家のなかの荷物はほぼなくなり、随分と片付いた様子。この日は、食器などの整理や家財道具の運び出し、また大きな家具はのこぎりを使って解体するなど、ゼミ生たちは協力しながら作業に汗を流しました。

食器を整理する学生たち

家具を運ぶ学生たち

また、今回の活動では、改修作業だけでなく、今後必要な備品なども検討。そのために、ゼミ生たちは、高台の空き民家を改修した家島初の1棟貸し宿泊施設『家島ハレテラス』に宿泊。ここで、現在改修中の民家に活用できそうなポイントについて考えました。

『家島ハレテラス』に到着

家具を見学する学生たち

景色を楽しむ学生

キッチンスペースの見学

今後は、改修中の空き民家を、誰が使うのか、そこで何を行うのか、改修後のルールなどについても検討していく予定。ゼミ生たちとともに活動を行っている、いえしま案内人・中西氏は「大学生が手掛けるということで、今後は大学生が利用するスペースになれば」と期待されていました。

4月19日(土) 交流フェス参加&活動報告

家島活動報告会&交流イベント

夏のような暑さとなった4月19日(土)。ゼミ生8名が家島を訪れ、地元の交流フェスへの参加後、活動報告会を実施しました。

今回の訪問は、中西氏からの打診によって実現したもの。2024年度の活動報告を検討していたところ、『家島交流フェス』のご連絡をいただき、そこでの発表に向けた準備を進めました。また、フェスで模擬店を出店するので、可能ならゼミ生に手伝ってもらいたい、とのお話しも。結果、ほぼ全員が模擬店への参加を表明。Zoomでのミーティングを重ねながら出展準備を進めるとともに、2月には参加可能なゼミ生だけで家島を訪問。模擬店メニューの試食などを行い、この日を迎えました。

交流フェスでは、ワッフルとフランクフルト(各200円、2個購入で300円)を販売した辻本ゼミ。他にも、パンや焼き鳥、バザーのブースなど、島外からもたくさんの出展者が集いました。11時のスタートと同時にお客さんが殺到。

イベント準備をするゼミ生

地元の方を笑顔で接客

ワッフルとフランクフルトを焼くゼミ生たち

他の出展者のブースを手伝うゼミ生

イベント前に「誠意を持って頑張りたい」と意気込みを語ったゼミ生7名は、その言葉通り、忙しいながらも笑顔で対応していました。また、ゼミ生の一人は他の出展者のブースをお手伝いするなど、参加者との交流も図れた様子。最終的には、2万円ほどの売り上げとなり、「思っていたよりたくさん売れた」と喜んでいました。

その後、遅れて参加したゼミ生1名を加えた8名で、場所を移しての活動報告会。会場となった交流センターに集まった島民を中心とした約20名の聴講者を前に、3グループに分かれて発表を行いました。1グループ目はまず、家島での活動に至った動機を説明。その後、2023年の初訪問以降の活動を振り返り、「空き家改修を通じて、家島の人々とつながることができた。今後も微力ながら家島の活性化に貢献したい」と、締めくくりました。

活動報告をするゼミ生

家島の魅力について発表

続く2チーム目は『家島の良いところ』について発表。島民に改めて家島の良さを伝えるとともに、島外の人にもその魅力を届けていきたいとの思いから、おすすめルートを紹介。「今後は観光マップを作りたい」と話しました。そして最後のグループは、家島での活動を通して学んだことを振り返りながら、自分たちが感じた魅力を発表。「海水浴場の清掃や看板作成などで、家島の魅力をさらに磨き高めたい」と、今後の目標を語りました。

活動を通して得た学びを発表

いえしま案内人・中西和也氏

最後に、「島民が少なくなっていって寂しい気持ちはある」と話した中西氏。ただ、「島外から家島に関わってみたいと思ってくれる人が徐々に増えている。これからも島の良いところを見つけていってほしい」と、ゼミ生たちへの期待を口にしました。

昨年度、空き家の改修作業を行ってきたゼミ生たち。この場所を、学生が家島に訪れた際の活動拠点としての施設にすることを決め、『家島BASE』と名付けました。今後は、この『家島BASE』の整備および利用学生に向けたルール作りを行いながら、ここを拠点に家島の魅力を発信していきます。

報告会を終えたゼミ生たち

8月4日(月) 『家島BASE』看板・ルールブック作り/家島オープンマップ作り

家島オープンマップ作り1

夏休みに入って間もない8月4日(月)、4年生のゼミ生4名が家島へ。
3グループに分かれて、『家島BASE看板』『家島BASEルールブック』『家島オープンマップ』の制作活動を行いました。

『家島BASE』の看板には、空き家改修時の廃材を活用!

ゼミ生たちが看板制作に、空き家改修時に出た廃材を使用。
資源を無駄にせず、コストも削減できる一石二鳥の取り組みです。まず、廃材にニスと塗料を塗布。しっかり乾いてから次の作業にかからなければならないため、この日1日だけでは作業が終わらず、再度家島に足を運び、引き続き制作を続けることに。

家島オープンマップ作り2

また、制作した看板の設置場所について、玄関ドアの上に飾るのがいいか、それとも垣根がいいか、と試行錯誤を繰り返していたゼミ生たち。それぞれの場所のリスク(落下など)もしっかりと考慮しながら、設置場所を考えていきました。

居合わせた他大学生にも相談。『家島BASE』ルールブック制作

偶然この日、インターンとして甲南大学の学生が家島に。せっかくなので、ゼミ生たちは家島BASEを利用してもらうにあたってのルールブックについて相談することに。

「家島BASEの利用申込方法は?」「利用者のごみの処理方法は?」など、活発な議論が行われました。一方、「内容が重複しているので項目を見直した方が良い」といった指摘も。この日のディスカッションを踏まえ、ルールブックの内容については再検討することになったようです。

家島オープンマップ作り3
家島オープンマップ作り4

島内を巡り『家島オープンマップ』の写真を撮影

現在、すでに制作段階に入っているオープンマップ。この日は、マップに掲載している施設の写真を撮影するため、島内を巡ったゼミ生。当初は2名で担当する予定でしたが、体調不良により1名が参加できず、猛暑のなか1人で黙々と作業を進めていました。

エアコンなし! 互いの体調を気遣いながら作業

電気は通っているものの、エアコンが使えない家島BASE。
35度を超える気温のなか、エアコンがない屋内での作業は、想像以上にハードなものに。
そのため、こまめな水分補給はもちろん、ゼミ生同士で体調を気遣うなど声かけしながら作業する様子が見られました。

さらに、お風呂の扉が開かなくなったことが発覚! すぐに修繕案を検討していました。

今後も、定期的に家島を訪れ、看板制作や『家島BASE』の整備、家島の魅力発信などに精力的に取り組んでいきます。

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