『大学生の海外志向醸成』に向けて、山川ゼミがJTB神戸支店の課題解決に挑戦中
公開日:2025年7月18日
『観光商品・旅行業ビジネス・地域創生×マーケティング』をテーマに、“実践的な学び”を深めている人間社会学部観光学科・山川拓也准教授のゼミ。
年間を通じて、同時進行でさまざまなプロジェクト型学習を展開しています。
『大学生の海外志向醸成』に向けた取り組みを
今年度、そのひとつとして取り組んでいるのが、大学コンソーシアムひょうご神戸の【企業課題解決プログラム】。株式会社JTB神戸支店の課題解決のための提案を行うもので、神戸国際大学・北邦弘教授のゼミとの合同プロジェクトとして実施されています。
4月のキックオフミーティングで、 JTBの担当者から提示された課題は『大学生の海外志向醸成』。若者の海外離れは同社でも大きな課題となっています。
その課題解決に向け、ゼミ生たちはJTBが主催する大学生向けの 『ホノルルフェスティバルボランティアツアー』への誘客をテーマに、文献調査や大学生の海外志向やボランティアへの意識に関する調査からの分析を行い、具体的かつ効果的な販売アプローチ方法を見出すために検討してきました。
中間発表では、分析結果と2つのアプローチ方法を提案
そして、7月5日(土)に中間発表を実施。 JTB神戸支店の担当者2名を前に、両大学の学生とも落ち着いた様子で発表に臨みました。
神戸国際大学の発表に真剣に耳を傾け、時折、忙しくペンを走らせていた山川ゼミの学生たち。自分たちの発表では、先行研究の分析から、大学生の海外志向低下には構造的要因があると分析したうえで、「大学生の海外旅行に関する意識に対してひとくくりで考えず、それぞれに対してのアプローチが必要」と話しました。さらには、本学のボラティアサークルに所属する学生を対象にしたアンケート調査を実施。その結果を踏まえて、2つの提案を行いました。
“着眼点”と“プレゼン”に高い評価が
ゼミ生が行った提案は、【学内のボランティアサークルでのミーティングでの直接的な説明による参加促進への取り組み】【学外の海外ボランティア団体への宣伝・連携の取り組み】の2つ。
JTB担当者の方からは、「企業が直接的にアプローチすることが難しかった大学のサークルへのアプローチという点が、大学生ならではのもので期待できるので、ぜひ協力してほしい」「海外ボランティアに力を入れている外部団体の存在は知らなかったので、販売面で連携するのは良さそう」といったコメントをいただきました。
また、プレゼンについても「分析や調査の結果をもとに、自信を持って話せていた」と高い評価 をいただきました。
この日のゼミ生たちの提案を受け、 JTBでは具体的なツアー商品を組成。10月末の催行可否判断までの間、両大学の学生の協力も得ながら販売活動に取り組んでいきます。