昨年以上のワイン醸造を目指し、西村ゼミが挑む3年目の『猪名川ワインプロジェクト』

昨年以上のワイン醸造を目指し、西村ゼミが挑む3年目の『猪名川ワインプロジェクト』

公開日:2025年10月29日

猪名川ワインプロジェクト(ぶどう収穫)

人間社会学部観光学科・西村典芳教授のゼミの学生5名が、8月18日(月)・19日(火)に猪名川町でぶどうの収穫作業を行いました。

西村ゼミでは、その土地の気候や風土が育んだ食材、習慣、伝統、歴史に触れながら食文化を楽しむ『ガストロノミーツーリズム』をテーマに、地域の観光振興について学んでいます。

8月18日(月)・19日(土) ぶどうの収穫作業

カフカ株式会社との産学連携2

通年、さまざまな産官学連携プロジェクトが進行しており、2023年度からは『猪名川町ワインプロジェクト』がスタート。今年度で3年目を迎えます。

今年も、協力農家の方の畑で収穫作業を実施。猪名川町を訪れたゼミ生5名は、猛暑をものともせず、初めての体験を楽しんでいました。

2日間の収穫で収穫したのは、立派に育ったデラウェア65kg。このぶどうからどんなワインが出来上がるのか、楽しみです。

獣害で断念した1年目。試験醸造を行った2年目。そして今年は・・

1年目は、定期的にぶどうの圃場を訪れ、ワイン用のぶどう栽培に欠かせない作業に積極的に取り組んだものの、長雨と獣害により栽培していたぶどうが全滅。収穫には至らず、予定していたワインの試作は断念せざるを得ませんでした。

そして、2年目となった昨年度は、同町産のぶどう(デラウェアとシャインマスカットを使ったミックスワインを試験醸造。ようやく最初の一歩を踏み出すことができました。

そして今年度も、引き続きの同プロジェクトが進行中。

今年収穫されたぶどうがどんなワインになるのか、ゼミ生たちもみな楽しみにしているようです。

9月8日(月) 2年前にゼミ生が定植したぶどうを初収穫

今年度も、ワイン醸造に向けたぶどうの収穫が、無事完了。今年は昨年より多く収穫することができました。

そのなかには、2023年に当時のゼミ生たちが定植した『マスカットベリーA』『ナイアガラ』『カベルネソーヴィニヨン』も!

2年の時をかけて立派に育ったぶどうが、今年ついに初収穫を迎え、継続して取り組むことでの成果を感じることもできました。

さらに、農家の方々のご協力もあり、『シャインマスカット』59kg、『デラウェア』79kgも収穫。これらを合わせて、今年は100本以上のワインが完成する予定です。

初収穫したぶどう

10月12日(日) ウオーキングイベントにて試飲・アンケート調査実施

ウオーキングイベント1

10月12日(日)、猪名川町で開催されたウォーキングイベント『朝日・五私鉄リレーウォーク』に、『いながわワインプロジェクト』のブースを出店。ゼミ生14名がワインの試飲・アンケート調査を実施しました。

このイベントは、朝日新聞社と5つの関西私鉄(阪急・南海・阪神・近鉄・京阪)が共同で主催する、沿線の名所旧跡などを巡るもの。ゴール地点となる能勢電鉄・日生中央駅前の広場には、西村ゼミをはじめ、猪名川町産の野菜や地域食材を使った料理の販売ブースなどが数多く立ち並び、ウォーキングを終えた参加者の方々を出迎えました。

昨年試験醸造したミックスワインの試飲に長蛇の列

『いながわワインプロジェクト』のブースでは、昨年度試験醸造した猪名川町産デラウェアとシャインマスカットのミックスワインの試飲を実施。12時からの開始を前に、ブース前には続々と人が集まり、待ちきれないとばかりにコップに注がれるワインの写真を撮ったり、質問をしたり。あっという間に長い行列ができていました。

ウオーキングイベント2
ウオーキングイベント3

アンケート調査を通して生まれた“笑顔のコミュニケーション”

ゼミ生たちは各々、QRコードがプリントされた紙を持ち、試飲を待つ方々にアンケートへの協力をお願い。活動をまとめたパネルを抱え、試飲を案内しながら広場を練り歩くゼミ生の姿も見られました。試飲を待たれていた方々はみな、アンケートに協力的で、わからないときは近くのゼミ生に声をかけたり。あちこちで笑顔のコミュニケーションが生まれていました。

開始30分で予定数終了! アンケート結果も好意的な反応に

開始から30分ほどで、用意したワインがすべてなくなり、試飲は終了。あと一歩間に合わず残念そうに立ち去られた方もいるなど、大盛況となりました。
多くの方に協力いただいたアンケート調査では、試飲された方々のほとんどがその味に満足された様子。猪名川町産ぶどうでのワイン醸造に対しても、全般的に好意的な反応となりました。

西村ゼミでは、12月にもこの場所で開催されるイベントにブースを出店。試飲・アンケート調査を行う予定です。

10月18日(土) 猪名川町フィールドワーク

猪名川町フィールドワーク1

この日は、本プロジェクトにご協力いただいている猪名川町のぶどう農家を、ゼミ生5名が訪問しました。

ゼミ生たちは、農家の方からさまざまなお話を伺い、シャインマスカットの収穫も体験。ぶどうづくりの奥深さを肌で感じるとともに、農家の方との信頼関係をさらに深めることができました。

また、柿やあけびなどもいただき、秋の恵みを存分に味わったゼミ生たち。農業の現場に触れる、貴重な一日となりました。

猪名川町フィールドワーク2

10月25日(土) フィールドワーク② フジマル醸造所

フジマル醸造所1

前週の猪名川町に続いて、ゼミ生たちは島之内フジマル醸造所を訪問。農園と醸造所を見学しました。

本プロジェクトに協力いただいている醸造所を見学

島之内フジマル醸造所は、2013年に大阪のど真ん中にオープンした日本初のアーバン(都市型)ワイナリー。昨年度から、猪名川ワインプロジェクトにおいてぶどうの醸造に協力いただいています。

フジマル醸造所2
フジマル醸造所3

この日はまず、2010年から耕作放棄地を中心にぶどう栽培をはじめたという、大阪府柏原市の広大なぶどうの圃場を見学。続いて、店舗兼となっている大阪市内のワイナリーへ。島之内フジマル醸造所の栽培・醸造長である田中敦志氏からの説明を聞きながら、ゼミ生たちはぶどう栽培からワイン醸造について、さまざまなことを学びました。

今年収穫したぶどうの醸造状況も確認

また、今年猪名川町で収穫したぶどうの醸造の進捗状況も確認。ここからどのような味わいのワインが完成するのか、今から楽しみです。
完成したワインは、来年1月31日(土)の最終報告会にて試飲する予定です。

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