今年度はすでに醸造へ。西村ゼミが『猪名川町ワインプロジェクト』を始動

今年度はすでに醸造へ。西村ゼミが『猪名川町ワインプロジェクト』を始動

公開日:2024年11月26日

ぶどう畑で説明を受ける学生たち

人間社会学部観光学科・西村典芳教授のゼミでは、昨年度に引き続き、今年度も『猪名川町ワインプロジェクト』に取り組みます。

昨年4月にスタートした本プロジェクト。同町に多数存在するぶどう農家が栽培するぶどうを活かして加工品・特産品を充実させ、町の活性化へつなげていく狙いがあります。

キックオフミーティングでの様子

10月4日(金)には、キックオフセミナーとして、猪名川町の担当者が来学し、2年生のゼミ生9名に取り組みについて説明。今年度は、少量ながらも無事にぶどうを収穫することができ、すでに醸造がはじまっている、と話されました。

10月12日(土):フィールドワーク① フジマル醸造所

フジマル醸造所見学での様子

10月12日(土)、猪名川町で収穫されたぶどうの醸造に協力いただいている、島之内フジマル醸造所を訪問。フィールドワークを行いました。

島之内フジマル醸造所は、2013年に大阪のど真ん中にオープンした日本初のアーバン(都市型)ワイナリー。
ゼミ生たちはまず、2010年から耕作放棄地を中心にぶどう栽培をはじめたという、大阪府柏原市の圃場を訪れました。

ぶどう園での観察の様子

ぶどう園で撮影する様子

この日は、島之内フジマル醸造所の栽培・醸造長である田中敦志氏からの説明を受けながら、全部で10カ所あるぶどう畑のなかの3カ所を見学。ゼミ生たちは、広大な畑のなかのあちこちで写真を撮っていました。その後、店舗兼となっている大阪市内のワイナリーへ移動。20歳以上のゼミ生は、試飲もさせていただきながら、田中氏からワインについての説明を受けました。

ワインについての説明を受ける学生たち

談笑する学生の様子

今後、ゼミ生たちは猪名川町や淡路島のワイナリーなどでフィールドワークを行うとともに、ラベルデザインを考えていく予定です。

昨年度は、長雨や獣害により、栽培していたぶどうが全滅。収穫作業を行うことができず、予定していたワインの試作を断念せざるを得ない結果となりました。しかし今年度は、猪名川町産のデラウェアとシャインマスカットのミックスワインを、フジマル醸造所で醸造中。来年1月には、猪名川町の方々に完成したワインをお披露目し、試飲を行うことができそうです。

フジマル醸造所での集合様子

11月2日(土):フィールドワーク② 淡路島ワイナリー

淡路島ワイナリー見学

激しい雨と風となった11月2日(土)。ゼミ生は、今年オープンしたばかりの『AWAJISHIMA WINERY COMPLEX』を訪問しました。

『AWAJISHIMA WINERY COMPLEX』は、今春、淡路市北部の山間に広がる仁井地区にオープンした島内初のワイナリー。2019年からワイン醸造用のぶどうの自社栽培を開始。淡路島産のブドウを主原料に、今秋から醸造を開始しました。

淡路島ワイナリーの方からのお話

ワインの説明を聞く学生たち

この日は、ワイナリーの代表社員・小谷雄介氏から設立の経緯についてお話を聞いた後、ワイナリーを見学。この日参加したゼミ生たちにとって、「自分の思いをどう表現していくか」「地域の人たちにどのように理解してもらうか」を学ぶ貴重な機会となった様子。今後、この日のお話しから得た学びを、猪名川町とのプロジェクトに生かしていきます。

11月16日(土):フィールドワーク③ 猪名川町

淡路島ワイナリー見学

淡路島でのフィールドワークに続き、11月16日(土)には猪名川町を訪問しました。ぶどうを育てている圃場などを見学しました。

この日、ゼミ生たちが訪れたのは、本プロジェクト立ち上げ当初からご協力いただいている方の圃場。昨年度、先輩たちが定植したぶどうの木が立派に成長している様子を確認しました。また、今年度ぶどうをご提供いただいた方の圃場も訪問。お話を聞きました。

ぶどうの圃場を見学する学生たち

圃場で説明を聞く学生たち

その後、阪神地域トップクラスの標高(753m)を誇る、大野山の山頂付近にある猪名川天文台を見学。土星の輪、火星や木製の模様などはもちろん、肉眼ではとても見えない約15等級の星まで見ることができる50cmの望遠鏡に、ゼミ生たちは興味津々でした。

この2カ月間、3カ所でフィールドワークを行い、さまざまなことを学んできたゼミ生たち。1月25日(土)には、猪名川町の観光協会や農家の方、またワインを取り扱う業者の方などに向け、この数か月間の取り組みをまとめた最終報告会を実施。また、初の“猪名川ワイン”のお披露目および試飲も行います。

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