家島の活性化に取り組む辻本ゼミ。3年生は『Open Street Map』での魅力発信に挑戦!
公開日:2025年10月23日

2023年度から『家島活性化プロジェクト』に取り組んでいる人間社会学部心理社会学科・辻本乃理子准教授のゼミ。4年生は、昨年度改修に取り組んだ空き家を、学生の家島訪問時の活動拠点『家島BASE』と名付け整備やルール作りに尽力しています。
一方、家島BASEを拠点とした家島の魅力発見と情報発信を軸に活動している3年生。現在、発信ツールとしての『デジタルマップ』制作に精力的に取り組んでいます。
6月6日(金) デジタルマップ制作に向けた講義
この日のゼミ活動では、デジタルマップ制作に向け、Open Street Map in Japan副理事長・坂ノ下勝幸氏を招き、『Open Street Map』について講義をしていただきました。
『Open Street Map』とは、誰でも自由に利用できるように作成・公開されている無料の地図サービス。世界中の有事作業者(世界に190万人、日本に約1万人)が建物や道路のデータを入力・編集しており、誰でも自由に参加・編集・利用することができます。
ゼミ生たちも、この『Open Street Map』を活用して、家島の魅力を発信していきます。
6月15日(日) 清掃活動/現地調査

4月の交流フェスでの活動発表時に、今後の活動目標として『海水浴場の清掃』を挙げたゼミ生たち。その実現のため、6月15(日)に4名が家島を訪れ、清掃活動を行いました。
活動目標の清掃活動とデジタルマップ制作の調査
真浦港で自転車をレンタルすると、まず家島BASEへ。そして、真浦地区周辺を散策後、青水の浜海水浴場での清掃活動を開始。空き缶や中身の入ったペットボトル、ポリタンク、劣化した発泡スチロール、マスクなどさまざまなゴミを、一つひとつ拾い上げていきました。結果、ゴミ袋30袋分のゴミを回収。
清掃活動終了後は、現地調査。デジタルマップに掲載するためのスポットを巡り、写真を撮影しました。
7月11日(金) デジタルマップ制作作業準備
7月11日(水)には、再びOpen Street Map in Japanの坂ノ下氏にお越しいただき、6月の家島での活動成果を踏まえ、実際のデジタルマップ制作作業の準備を行いました。

まず坂ノ下氏が、島内の各スポットを表示するための“家島デジタルマップ”を作成。その使い方について、指導を受けたゼミ生たち。続いて、この地図を「誰のために」「何を表示するのか」について、全員でディスカッションしました。
8月13日(水) 現地活動
夏休み真っただ中の8月13日(水)、デジタルマップに表示するスポットを訪問し写真を撮影するため、ゼミ生3名が家島を訪問しました。
フェリーは満席。家島の注目度向上を実感
この日はお盆ということもあり、フェリーは満席。多くの若者の姿も見られ、家島の注目度が上がってきていることを実感しました。今回は、6月に『Open Street Map』の講義を行っていただいた坂ノ下氏にも同行いただき、真浦地区から活動をスタート。


島内を巡りながら写真撮影&地図にピン打ち
まずゼミ生たちが向かったのは、『どんがめっさん』。真浦港から歩いてすぐのところにある亀の形をした岩のことで、家島の人たちの守り神でもあります。そして、その脇を上がって家島の景勝地『家島十景』のひとつと言われる『城山公園 間浦古郭跡』へ。続いて、真浦地区の商店街や集落を回った後、宮地地区へ。同行いただいた坂ノ下氏からのアドバイスを受けながら、7月に考えた「誰のために」「何を表示するのか」を踏まえて、地図にピンを打ち、写真撮影を行っていきました。
10月10日(金) デジタルマップ制作作業

いよいよ、8月の活動の際に撮影した写真を『Open Street Map」に掲載する作業へ。そこで10月10日(金)、本学にてOpen Street Map in Japanの坂ノ下氏に指導を受けながら実践に臨みました。
マップ掲載写真はWikimedia Commonsにアップ

冒頭、坂ノ下氏は「デジタルマップ上に掲載する写真は、Wikimedia Commonsにアップする必要がある」と話し、写真のアップに際して決められたさまざまなルールについて説明。それを踏まえて、ゼミ生たちは各々のスマホに格納されている写真のなかから、 Wikinedia Commonsにアップする写真を選定していきました。
ここから次回11月の家島での現地活動までに、『誰に』『どのように』地図アプリを使ってもらいたいか、を考えていくゼミ生たち。さらに、その地図をどのように広めていくのか、についても検討を重ねていきます。