『公務員特別演習Ⅱ』で演劇ワークショップを開催
公開日:2026年4月22日

4月17日(金)、2年生「公務員特別演習Ⅱ」クラスを対象に、FD研修を兼ねた演劇ワークショップを開催しました。兵庫県立ピッコロ劇団団員の三坂賢二郎氏を講師としてお招きし、演劇的手法を通してコミュニケーションの在り方を体験的に学びました。
身体を使った自己紹介で場をほぐす
ワークショップは、「身体を動かす自己紹介」からスタートしました。学生一人ひとりが自分の名前を言いながらポーズをとり、周囲の学生がそれを真似することで、自然に名前と存在を認識していきます。三坂氏は「演劇では、人との距離の測り方やコミュニケーションの取り方がとても大切です」と語り、身体表現を通して学生の緊張を和らげていきました。
その後、円になって行うシンプルなワークが行われました。一人が胸に手を当てて「わたし」と言い、任意の相手の前まで歩いた後にその相手を手で示し、「あなた」と呼び掛けます。1回目は自然な姿勢で行い、2回目は腕を組まず無防備な姿勢で待機。学生からは「2 回目の方が緊張した」という声が上がり、三坂氏は「無防備な状態というのは心を見透かされるような気がして怖いもの。その為に人は大なり小なり内面を守る為の防御壁を張っている。他者との関わりにおいて、そのことへの気付きが大事。」と解説しました。


価値観の違いを楽しむ「ITO」ゲーム
続いて実施されたのは、価値観共有ゲーム「ITO」。1~100の数字カードを相手に見せず、5~6人のチームでテーマに沿って数字を表現し合い、大小の順番を話し合って並べていきます。
1回目のテーマは「動物」。学生たちは「大きさで表す?」「強さで表した方がいい?」と議論を交わしながら、それぞれの価値観の違いを共有していました。時折笑い声も上がり、価値観のズレを楽しみながら、相手の考え方を理解する力を育むワークとなりました。
「YES AND」「YES BUT」で会話の違いを体感
続いて、ペアになって夏休みの旅行計画を話し合うワークを実施しました。1回目は、相手の提案に必ず肯定の言葉を返し、さらに話を広げる「YES AND話法」。2回目は、肯定しつつも自分の意見を添える「YES BUT話法」で行いました。同じテーマであっても、相手の言葉の受け取り方や返し方によって、会話の広がりや雰囲気が大きく変わることを学生たちは体感しました。
他己紹介を通して、相手を理解する
ワークショップの締めくくりは、ペアで相手にインタビューを行い、その内容を全体に向けて紹介する「他己紹介」。相手の話を丁寧に聞き、理解し、言葉にして伝えるプロセスを通じて、コミュニケーションの本質に触れる時間となりました。
最後に三坂氏は、学生に向けて次のようなメッセージを送りました。
「コミュニケーションは、まず相手に興味を持つことが大事です。 社会に出ると、自分のスタンスや信念を持つことも必要になりますが、 その一方で、自分の“当たり前”と相手の“当たり前”は必ずしも同じではありません。 その違いをどう受け止め、折り合いをつけていくか。 今日のワークを通して、少しでも感じてもらえていたらうれしいです 。」
演劇を通した体験的な学びにより、学生にとってコミュニケーションを見つめ直す貴重な機会となりました。









