「どう教えれば伝わる?」先輩のリアルな経験を後輩へつなぐ「教育実習報告会」

「どう教えれば伝わる?」先輩のリアルな経験を後輩へつなぐ「教育実習報告会」

公開日:2026年9月17日

流通科学大学 教育実習報告会で教育実習の経験を発表する学生

9月1日(火) 、教育実習を終えた学生が自身の経験や実習を通して得た学びを報告する「教育実習報告会」を実施しました。

今回、報告を行ったのは、商学部マーケティング学科に在籍する4年生。
大学では、教員になるための知識や指導法を学ぶことができますが、実際に高校生を前に授業を行うと、準備した通りには進まないことも。教育実習で生徒と向き合ったからこそ見えてきた「教えること」の難しさと、そこで身につけた力について、自身の経験を交えながら振り返りました。

報告会には、教職課程を履修する1〜3年生なども参加。「教育実習で困ったこと、経験に基づいた話など、みなさんのこれからに役立ててほしい」との教職課程担当・池田曜子准教授の言葉を胸に、学生たちは先輩の話に耳を傾けていました。

「知っている」と「教えられる」は違う。生徒を前にして初めて見えた難しさ

実習を通して感じたのは、授業の内容を自分が理解していることと、それを生徒にわかりやすく伝えられることは同じではない、ということでした。

「授業は準備が8割」と語り、指導案を作成した後も、実際に言葉にして何度も練習することの大切さを紹介。自分自身には十分な知識があっても、それだけで生徒に伝わるわけではありません。どの言葉を使えばわかりやすいのか、どのような順番で説明すれば理解してもらえるのか。実際に授業をすることによって、「伝える」ための準備について考える機会になったようです。

一方で、どれだけ準備をしていても、現場では想定外のことが起こります。生徒同士で話し合う場面では、どこまで教員が介入するべきなのか。授業中に生徒が間違えたとき、そのまま見守るのか、それとも軌道修正するのか。こうした判断は、あらかじめ決めておけるものではないため、状況に応じて判断する力が求められる、と話しました。

答えは一つじゃない。現場で身につく「判断する力」

実習では、静かな生徒もいれば、積極的に話す生徒もいるなど、一人ひとりの違いを実感。さらに、同じ内容の授業でも、クラスによって雰囲気や反応は異なります。だからこそ、目の前の生徒の様子を見ながら、その場に合わせて授業の進め方を変えていくことが必要、と後輩たちにアドバイスしました。

流通科学大学 教育実習報告会を聴講する教職課程の学生
教育実習報告会で後輩からの質問に答える流通科学大学の学生

「授業が早く終わってしまったらどうするか」「時間が足りなくなったらどうするか」といった事態にも備え、授業中に調整するだけでなく、あらかじめ複数の展開を考えておく。実際の教育現場に立ったことで、教員には知識や指導技術だけでなく、状況を見て判断し、臨機応変に対応する力が求められることを学んだといいます。
実習を振り返り、「責任感や人を理解する力など、人として学べることがたくさんあった」とのこと。生徒と関わり、授業を行い、思い通りにいかない場面に向き合った経験は、教員として必要な力だけでなく、自分自身について考えるきっかけにもなりました。

実習で得たリアルな学びを、次の実習生へ

報告後には、聴講していた学生からもさまざまな質問が。

「教育実習に入るまでのスケジュールは?」

「生徒との距離感のラインは?」

「授業が早く終わったり、時間が足りなくなったりしたときはどうする?」

「実習中に想定外の出来事はあった?」

実習を経験したからこそ話せる具体的な経験に、後輩たちは熱心に耳を傾けていました。

教職課程で学ぶだけでは、なかなか想像できない学校現場のリアル。実際に生徒と向き合った先輩の経験を聞くことで、後輩たちはこれから自分たちが立つ教室を、より具体的にイメージすることができます。

教育実習は、大学で学んだ知識を現場で試すだけの機会ではありません。
「思った通りにはいかない」からこそ、自分で考え、判断し、対応する。その経験を通して、学生たちは教員として、そして一人の人間として成長していきます。

今回の報告会は、そんな実習で得た学びを次の学生へとつなぐ場にもなりました。

教職課程について

教員採用試験対策プログラムについて

RYUKAの学び・特色 新着記事

RYUKAの学び・特色一覧を見る

資料請求

デジタルブック

ネット出願

ページトップ

ページトップ