「自分なら、どうする?」小売のプロと考える「キャリアアップセミナー(リテール)」
公開日:2026年10月8日
スーパーマーケット各社をはじめ、流通・小売業界の第一線で活躍するプロフェッショナルを講師に迎え、リアリティのある「実学」を体験する「キャリアアップセミナー(リテール)」。
通常の学内講義とは異なり、企業が実際の業務で向き合っている課題を題材に、ディスカッションやワーク、店舗見学、プレゼンテーションなどに取り組むのが大きな特徴です。
「自分なら、どうする?」
業界のリアルな課題に向き合い、自分たちで考え、仲間と意見を交わし、答えを導き出す。そんな3日間を通して、学生たちは小売業界の「仕事」を具体的に捉えていきました。
経営者の言葉から、小売業界の「今」と「これから」を知る
プログラムのスタートを飾ったのは、株式会社ダイエー 代表取締役社長・西峠泰男氏による基調講演。
「ローカライゼーション~心でつかむ商売の原点」と題し、自身が数年間滞在していたベトナムでのビジネス戦略や、新生ダイエーが目指す姿についてお話しいただきました。また、翌日の店舗見学に向けて、実際の店舗を見る際のポイントについても紹介。
本学にはベトナムからの留学生も多く、ベトナム語での挨拶や留学生との掛け合いも交えながら、和やかな雰囲気で講演が行われました。
続いて、株式会社マルハチホールディングスの芦田要氏による「出店戦略と店舗開発」のディスカッション・セッション。
「阪神地区に3店舗の出店計画を立案する」という課題に対し、学生たちは競合他社の出店状況や人口の増減、世帯構成、周辺環境などをリサーチ。「どこに店を出すのか」「どんな商品やサービスを提供するのか」「なぜその場所を選ぶのか」をグループで議論し、最後はグループごとに提案を発表しました。
実際の出店計画を考えるなかで、学生たちは「小売のプロが、どのような視点で出店を考えているのか」を体験的に学ぶことができたようです。
実際に店舗を見学。現場だからこそ生まれる気づきに触れる
2日目は、株式会社ダイエー「フードスタイル十三東店」と、株式会社いかりスーパーマーケット「いかり芦屋店」の店舗見学へ。
ダイエーでは、店舗のコンセプトや地域の特徴、立地を踏まえた商品展開などについて説明を受けたほか、オープン前に想定していた客層やお客さまの動線が、実際には異なっていたという店舗運営のリアルな話も。「計画どおりにいくとは限らない」という現場の経験に触れながら、学生たちは店内を観察しました。
一方、いかりスーパーでは、商品製造へのこだわりやブランディング、地域からの信頼を築いてきた背景にある思いについてのお話を聞いた学生たち。
異なる特徴を持つ2つの店舗を実際に見ることで、商品や価格、陳列方法、店舗づくりなどの違いを比較。担当者への質問も積極的に行い、現場だからこそ生まれる気づきを、自分たちの学びにつなげていました。
コスト削減からAI、新規事業まで。「小売の未来」を自分たちで考える
最終日は、株式会社トライアルホールディングスと株式会社ローソンによるディスカッション・セッション。
トライアルホールディングスでは、「情報システムの活用」をテーマに、システムやAIを活用したプロダクト開発や店舗運営について学びました。
学生たちは、「店頭に並ぶスナック菓子には、製造原価以外にどのようなコストが含まれていると考えられるか」「どうすればコストを削減できるのか」といったワークにも挑戦。さらに、流通業でのAI活用を題材に、AIを大学生活に応用する方法についても考えました。
続いて、株式会社ローソンでは「小売業の新規事業開発」をテーマに、10年後にお客さまが必要とするサービスや、店舗の敷地内外を活用したサービス、他業界のサービスの取り込みなど、幅広い視点からアイデアを検討。最後はグループごとに発表し、学生ならではの斬新な提案に高い評価をいただきました。
出店場所、商品やサービス、コスト、AI、新規事業。3日間で学生たちが向き合ったテーマはさまざまですが、その根底にあるのは、「自分ならどうするか」を考えること。
実際に小売業の現場で活躍する講師から、仕事のなかで大切にしている考え方や物事の見方を学び、自分なりの答えを考え、仲間と議論し、発表する。その繰り返しのなかで、学生たちは小売業界の仕事をより具体的にイメージしていきました。
また、今年度は他大学から参加した学生も。普段とは異なる環境で学ぶ学生たちと議論することで、自分にはなかった視点や考え方に触れる機会にもなりました。
業界の「今」を知り、「これから」を考える。
そして、実際の仕事に近い課題に、自分自身で向き合ってみる。
「キャリアアップセミナー(リテール)」は、小売・流通業界を志望する学生にとって、業界のリアルを知り、その仕事を体験しながら、自分のキャリアを具体的に考える機会となっています。










