「なぜ売れる?」から考える、人の心を動かす広告とマーケティング
公開日:2026年10月21日
9月26日(土)、「キャリアアップセミナー(マーケティング)〜なぜ?から始める広告会社のマーケティング戦略体験!〜」を開講しました。
今年度は、広告の役割や生活者インサイトの考え方を学び、実際の商品を題材に、ブランドの価値を伝える広告戦略を考えることに挑戦。商品の特徴を並べるだけではなく、ターゲットの心に届く伝え方を探る、マーケティングの基礎から実践までを体験しました。
「広告を見たい人はいない」から考える、人の心を動かすマーケティング
今回は、総合広告会社・株式会社大広 GrowthX(クロス)ユニット ソーシャルデザイングループ チーフディレクターの清水純氏を講師に迎え、広告会社で行われているマーケティングを学びました。
第1部の講義冒頭、「今日は堅い話ではなく、少し違った視点からマーケティングについて話したい」と語った清水氏。実際の広告事例を交えながら、マーケティングの基礎や生活者インサイト、消費者行動の変化、心を動かすキャッチコピーや映像コミュニケーションについて解説しました。
人の心を動かすために大切なのは、「ターゲットが何を考えているか。それを考え尽くすこと」。講義では、カスタマージャーニーマップを使って消費者の行動や商品が抱える課題を考え、誰もが知るお菓子やヨーグルト飲料を題材に、「なぜ売れたのか」についてディスカッションしました。
そこで清水氏が強調したのは、「心に残すこと。そして、好きになってもらうこと」。心に残る体験をつくることがブランディングにつながり、ブランドの価値を高めていくと説明しました。
また、広告には売上を伸ばすだけでなく、ブランドの価値を伝える役割もあります。共感を呼ぶ、心を揺さぶる、言葉を世の中に広める、音やメロディーを記憶に残すなど、さまざまな広告戦略の事例を通して、人の心に届くコミュニケーションについて学びました。
講義を受けた学生からは、「広告は気づかないうちに心を動かされていたり、メロディーを聞いて印象に残ったりするための工夫がたくさんされていると知りました」という声も。普段何気なく目にしている広告の裏側にある工夫に気づく機会となりました。
商品の強みを見つけ、ブランドの価値を考える
第2部では、グループに分かれ、実在する商品やサービスのブランド価値を伝える広告戦略を考えるワークショップに挑戦しました。
題材は、長年にわたり愛され続ける有名菓子ブランド。清水氏が用意したマップを使い、最終的に「ブランドパーソナリティ」と「ブランドエッセンス」を導き出すことを目指します。
学生たちはまず、商品の特徴や機能的・社会的・情緒的価値に目を向け、ターゲットや強み、課題などを整理しました。個々に付箋へ書き出した意見を一人ずつ発表し、ホワイトボードに貼りながら、商品の強みと課題を共有。続いて、マップを使って意見を整理し、ブランドの核となる価値を探っていきました。
一人ひとりの意見を持ち寄り、さまざまな視点から商品を捉えることで、個人では気づかなかった強みや価値を発見。「清水氏が話題をひとつずつ広げてくれたので、すごくアイデアを出しやすかった」と話す学生もいました。
商品を見る目が変わる。ワークを通して気づいた新たな視点
今回のワークで取り組んだのは、商品の強みを整理し、ブランドの価値を導き出すところまで。学生たちが見つけた価値やアイデアは、清水氏からも高く評価されました。
なかには、「ずっと広告プランナーになりたいと思っていたけど、そこまでアイデアを出すのが得意ではなかった。でも、講義を通して、自分がこんな視点で物事を見られるのか、ということを知ることができた」と話す学生も。商品を多角的に捉えるワークを通して、自分自身のものの見方にも気づいたようです。
最後に、「マーケティングは、商品・サービスだけに活用できるものではなく、視点・世界を広げるためのもの」と語った清水氏。学生からは「広告は奥が深い。商品を推すことだけにとどまらず、人の人生も変えるような仕事だと、イメージが変わった」という声も聞かれました。
商品を売るための手法としてだけでなく、人の心や行動に働きかけるものとして、広告やマーケティングへの理解を深める機会となりました。
【キャリアアップセミナー】は、スペシャリスト育成を目的とした流科大独自の人材育成プログラム。現在、「マーケティング」「リテール」「起業・事業承継」「観光振興・地域創生」「ホテル・旅館」「ブライダル」の6つのプログラムを開講しています。










