「街をつくる宿」から観光を考える―『観光施設計画論』で宿場JAPAN・渡邊崇志氏が特別講義

「街をつくる宿」から観光を考える―『観光施設計画論』で宿場JAPAN・渡邊崇志氏が特別講義

公開日:2026年11月6日

『観光施設計画論』で特別講義を行う渡邊崇志氏と受講する学生たち

人間社会学部 観光学科の授業『観光施設計画論』(担当:山川拓也准教授)で、10月19日(月)、株式会社宿場JAPAN代表の渡邊崇志氏を招いた特別講義を行いました。

本授業のテーマは、地域住民とともに観光資源を生み出す「CBT(コミュニティ・ベースド・ツーリズム)」です。学生はこの後、実際に地域に出てフィールドワークを行います。その前に、地域とともに宿を営んできた実践者の考え方に触れることが、今回の講義のねらいです。

渡邊氏には、昨年度の本授業の最終発表会でも、学生が考案したツアー提案に助言をいただきました。今年度は、まちづくりにおけるゲストハウスの役割をテーマにご講義いただきました。

観光施設を「地域の窓口」として見る

講義の軸になったのは、宿を旅行者と地域をつなぐ「窓口」と捉える視点です。地域の魅力を旅行者に伝わる形に「翻訳」し、住民とのささいな交流を旅の思い出に変えていく。観光施設を建物やサービスとしてだけでなく、地域づくりの拠点として考えることは、CBTを学ぶ学生にとって、フィールドワークで地域を見る手がかりになります。

学生の問いを、フィールドワークへ

質疑応答では、学生から「シビックプライドを育てるために、宿ができることは何か」「地域の魅力を翻訳できる人になるために、大学生のうちに身につけられることは何か」といった質問が出ました。渡邊氏は、神戸で地域とともにゲストハウスを営む朴徹雄氏(神戸ゲストハウス萬家)の名前を挙げ、その実践をフィールドワークで確かめてほしいと学生に投げかけました。

特別講義の質疑応答で質問する学生

山川准教授からは、留学生が帰国後に母国で観光業を始める場合について質問がありました。渡邊氏は「地域創生は国境を越える」と答え、そのうえで、その土地が何を求めているかを見極めることが大切だと語りました。

これから

学生たちは今後、神戸市灘区の水道筋商店街でフィールドワークを行う予定です。講義で紹介された神戸ゲストハウス萬家も訪れ、オーナーの朴氏が街とどう関わりながら宿を運営しているのかを確かめます。講義で得たCBTの視点をもとに地域の人と出会い、日常の中にある観光の可能性を探っていきます。

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