白 貞壬ゼミ(流通・マーケティング論)
最終更新日:2025年5月7日
公開日:2025年5月7日
ゼミの活動内容について
白貞壬ゼミは,流通とマーケティングの動態に関する理論的・実証的研究に取り組みます。商品の社会的流通の仕組み,企業の対応策,地域創生やまちづくり,国境を越えた企業の国際的なビジネス活動など,様々な流通・マーケティング現象について理論と実証の立場から検討を加えていくゼミです。
白ゼミでは,社会共創活動の一環として「学生・西区連携まちづくり活動助成額」に2年連続参加しています。2023年度は,神戸市西区で国産小麦を栽培し,それを加工した商品を販売している企業「パン屋小麦生活」と共同でドーナツを開発しました。地域産小麦の活用方法とおいしさを広めるために,学内でのアンケート調査やドーナツの試作を実施し,同年11月に開催された学園祭・りゅうか際の模擬店で試験販売をしました。その結果をもとに改良を重ね,安全・安心・健康志向のドーナツが誕生しました。2024年3月16(土)に開催したオープンキャンパスの来客者に無料配布し,ゼミ活動とともに地域産小麦のPRを行いました。また,協力団体のJA兵庫六甲と「こうべ旬彩」という神戸産野菜ブランドのPR動画制作にも取り組み,視聴者に地産地消への思いに共感してもらいました。
2024年度は,区内にある梨園・三水園と規格外梨の活用方法について取り組んでいます。味は変わらないものの,規格外品は販売しづらく捨てられやすいというのが現状です。そこで私達はフードロスの削減をテーマに,規格外梨を無駄にしない方法を考えながら,まずは,神戸市西区で梨が生産されていることを知ってもらうために,2024年8月17日(土)・18日(日)には,オープンキャンパスの来場者に呼びかけを行い,大学レストラン内で展示パネルの内容をもとにクイズを実施し,正解者に三水園から提供してもらった梨をプレゼンする取り組みを行いました。11月の学園祭・りゅうか際には,規格外梨を加工した試作品が登場し,試食および試験販売を行う予定です。
過去の卒論テーマの例
- 不動産売買仲介業界の変化が顧客との関わり方に与える影響
- 日本の自動車メーカーによる高級車戦略-なぜ高級セダンをつくるのか-
- 日本企業の国際戦略-グローカリゼーション-
- 若者の車離れ
- 日本の外食産業の縮小原因と現状
- ワコールはなぜ業界1位を独走し続けることができたのか
- ファストファッションの秘策-低価格でも利益を得られる理由-
- 金融機関の働き-地域経済との繋がり-
ゼミ活動で大切にしていること
我々の日常生活は,様々な他社との関係から成り立っています。流通・マーケティングの世界においても「主体と環境」,「他社との関係」,「関係の中で他社と協働し,信頼関係を結ぶこと」が基本となっています。身近で具体的な流通・マーケティング関連のテーマを通じて「お互いが関係の中に生きる主体として生き方を探求していく」方法を学んでいくことです。
また,異文化の理解に関心があり,グローバルな思考をもつ学生が集まっているということで,韓国カトリック大学日本語日本文化学科学生会との共催で,毎年学術交流会を行っています。2024年度は13回目であり,学内においては経済学部の辻ゼミと人間社会学部の金ゼミと一緒に,日本・韓国・中国・インドネシア・ベトナム・ネパール等の学生が多様性を通じた相互交流と共創を実現しています。