ファミリアの集客増を目指し、新たなアプローチ方法を提案!

ファミリアの集客増を目指し、新たなアプローチ方法を提案!

公開日:2019年12月26日

産学連携プロジェクト

12月11日(水)、兵庫県印刷工業組合株式会社ファミリア・流通科学大学による産学連携プロジェクトの最終発表会が、本学にて行われました。

今年5月にスタートしたこのプロジェクトは、兵庫県印刷工業組合設立60周年記念事業の一環。印刷会社の営業の立場となり、お客さまである株式会社ファミリアの課題解決および顧客確保のための企画・提案をするものです。

12月12日付の神戸新聞

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今回、ファミリアから出されたテーマは、『若年層の消費者』と『神戸本店の消費者』に対してのアプローチ方法の考案。さらに、それぞれのテーマに付随したサブテーマが2項目あり、参加チームはメインテーマとサブテーマを1つずつ選び、半年にわたって取り組んできました。
本学からは、辻本乃理子ゼミの学生2名と、辻本千春ゼミの学生4名が参加。さらに、兵庫県印刷工業組合青年部を加えた3チームが、最終発表に臨みました。
この日の様子は、12月12日付の神戸新聞にも掲載されました。

講義室を埋めるほど大勢の関係各社が見守るなか、トップバッターとして登壇したのは、辻本乃理子ゼミの学生2名。選んだテーマは『若年層の消費者に対してのアプローチ方法の考案』、サブテーマは『マタニティセミナー参加後の購入に導く提案』。このテーマを選んだ理由を「商品に対する企業の想いが店頭で得られない状態がもったいない」からと話しました。それを踏まえて現状分析や独自アンケートを行い、情報発信・販促ツールの改善や各施設の利用度向上など、多角的な提案を行いました。また、提案に盛り込んだ店内設置用のパンフレットを、実際に自分たちで試作。それを見せながら説明を行うなど、より具体的なイメージが湧く発表となりました。

産学連携プロジェクト

産学連携プロジェクト

質疑応答では、「本当にファミリアにとって印刷物は必要か?」という質問に、「絶対に必要」と胸を張って答え、その理由をわかりやすく説明。また、「自分自身は印刷業界に就職したいと思うか?」という投げかけには、ユーモアを持って応えるなど、質問への返答に会場からは「素晴らしい!」との声が漏れていました。

2番目に発表を行ったのは、兵庫県印刷工業組合青年部の方々。現場で培ってきた知識や経験を活かした‟大人”な発表は、学生たちにとっても刺激があったのではないでしょうか。

産学連携プロジェクト

そして、最後を締めくくった辻本千春ゼミの学生4名が選んだテーマは、『神戸本店の消費者に対してのアプローチ方法の考案』。サブテーマは、『本店内のレストラン「color of time」の利益増加に導く提案』。まずは、今後の人口変化の推移や自分たちが感じた疑問から、アンケートを実施し、実際の利用率や購入率、認知度などを調査しました。それらを総合して、店舗の雰囲気向上・入り口までの誘導、ワクワク・ドキドキ感の演出など、既存のツールを活かしながらも新たな展開を導入するなど、大人も子どもも喜ぶ仕掛けを提案しました。

発表後に出た「提案のなかで一番重きを置いている(もしくは実現してほしい)ものは?」という質問には、『color of time』の認知度向上のために考えた提案を即答。その理由も的確に答えていました。そんな学生たちの姿に「人前で上手に話すのは難しいもの。大人でも緊張する人が多いなか、これだけの大人数の前で堂々と話す姿に感心した」とお褒めの言葉もいただきました。

産学連携プロジェクト

産学連携プロジェクト

全チームの発表終了後には、表彰式が行われました。
「営業担当として相手の立場や気持ちになって企画提案を行った」として、辻本千春ゼミの学生4名は『優秀営業賞』を受賞。また、辻本乃理子ゼミの学生2名には、「印刷業界の可能性を発掘・発展へ導く希望の持てる発表をした」ということで『印刷業界賞』が贈られ、各チームに賞状と副賞が授与されました。

産学連携プロジェクト

5月の始動以降、印刷会社を見学したり、業界について学んだり、株式会社ファミリアの本社・本店を何度も訪問したりしながら、懸命に取り組んできた学生たち。この半年を通して、「印刷業界に興味がわいた」「まだまだ可能性があると感じた」と言うように、その熱量が伝わるとてもいい発表でした。
審査員の方々も「新たなアイデアが生まれてきそうな、とても素晴らしい発表だった」と、学生たちの発表と姿勢を高く評価されました。

最後に、ファミリアの岡崎忠彦社長が「熱意をもって提案をしてくれて、とてもうれしかったし、いい気づきが得られる貴重な機会になった」と感謝を述べられ、半年にわたるプロジェクトは幕を下ろしました。

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