4カ国のおかゆを食べ比べ!留学生からのあたたかい『おもてなし』
公開日:2020年1月17日
ワールドホールにて留学生たちが母国の美味しいおかゆを振舞いました
1年間の無病息災への祈りをこめて、1月7日に食べる『七草粥』。その日本の習慣にちなみ、「1年間、元気に大学へ通えますように」との願いを込めて、1月15日(水)に留学生たちが『各国のおかゆ』を振る舞いました。
この日ワールドホールを訪れたのは、日本人学生・留学生合わせて約80名。ホール内は、おかゆと学生たちの熱気で満ちていました。
【中国】八宝粥
【ベトナム】チャオ・ガー
【韓国】参鶏湯粥
【日本】七草粥
連日の暖かさから一変、寒空になったこの日。学生たちにはうれしいおもてなしとなったようで、お昼休みのチャイムとともに、ワールドホールへ駆け込むように押し寄せてきました。ひとくち、ふたくちと食べるごとに、体の芯からほくほくと温まってくるのがわかります。体を温めることで病気を遠ざけてくれるのかもしれません。
ワールドホールはあっという間に満員になり、おかゆを味わう日本人学生と留学生でいっぱいに!
初めて食べる日本の『七草粥』のさっぱりした味に物足りなさを感じる留学生たち。一方、中国の甘い『八宝粥』に驚きを隠せない日本人学生からは、「おしるこが薄くなった感じ」という声も聞こえてきました。それぞれの国のおかゆを食べ比べ、‟初めての味”を堪能した、日本人学生と留学生たち。両者とも、その‟違い”を存分に楽しんでいる様子でした。
本学では、授業以外でも留学生と日本人学生が交流を深められるよう、さまざまなイベントを開催。それぞれの文化や風習に触れ合いながらの交流を、積極的に行っています。
『七草がゆ』の由来と歴史
枕草子にも記録があるほど歴史の古い『七草がゆ』。平安時代からすでに宮中行事として行われていたそう。そんな『七草がゆ』を1月7日に食べる理由には、『節句』が深く関係しています。『節句』とは、無病息災を祈って邪気を覗く節目となる季節の変わり目のこと。1月7日は、1年に5回ある節句のひとつなのです。
『世界のおかゆ』の豆知識
『おかゆ』は、中国やベトナム、マレーシア、タイなど東アジア・東南アジアでも一般的な食事です。実は、アジアだけでなく、ヨーロッパやアフリカにも『おかゆ』はあります。フランスのブルターニュ地方では、古くから『そば粥』が庶民の常食とされていました。また、ドイツでは、オートミール、ソバ、米、セモリナなどの粥を『穀物のスープ』と呼び、バター、砂糖、シナモン、レーズン、果物のコンポート、ナッツなどを加えて食べます。南アジア・西アジア・中近東・ヨーロッパ・北アフリカにかけての広い地域で見られるのが、砂糖を入れて甘く作った『牛乳粥』。スペイン語圏の各国では、主に子どもが喜ぶおやつとしてよく食べられています。